特集

棋士ロングトーク
第一回 清成哲也九段の巻
(取材・構成 爛柯亭仙人)

●囲碁との出会い

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私が囲碁を知ったのは、幼稚園へ行く頃、4〜5歳頃のことです。父が宮崎の県大会で何回か優勝している地元のアマ強豪だったもので、その関係ですね。そんなわけで幼稚園のときにはアタリとシチョウくらいは知っていました。しかし正直に言って、当時は全然打っていなかったんですよ。

私には二歳年上の兄がいるんですが、兄はスポーツが得意なほうで、囲碁はやりたがらなかったんです。その影響で私も魚釣りだ野球だとそんなのばっかりで、家にいることもなかったんですね。ただ、兄は運動神経部門を全部もっていっちゃったんですよ。で、私はその残りカスみたいなものでして……。

とにかく運動神経部門では、兄に全然ついていけないわけです。それで、そっちの遊びのほうがつまらなくなってしまって、小学4年生くらいのことでしょうか、しょうがないから「碁でも教えてくれや」と、私のほうから父に言ったらしいんですね。ただ、それは私、覚えていないんですけどね。ですから、小さな頃から子供囲碁教室に通っていたわけでもありませんし、近所に碁を打つ子がいるわけでもなかったんですよ。もっとも、自宅に父の友人が来てよく囲碁を打っていましたから、やっているのを見たりはしてました。でも、自分で打つわけではなかったんです。

それで、自分からやりたいと言い出した頃、地元の碁会所に連れていってもらったんです。最初は15級で打って全敗しましてね。それで、父と打ったり雑誌を見て碁を並べたりして少し勉強して、2〜3カ月後にまた出かけたんです。そのときは9級くらいで碁会所に行って、成績は打ち分けくらい。3勝2敗くらいだったでしょうか。

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それからまあまあ打てるようになって、毎週土日になると、その碁会所に行って打つようになりました。最初に全敗したときはショックだったんですが、勝ったり負けたりするようになると、自然と碁が面白くなるんですよね。それで「ああ、碁は面白いや」と思うようになって、碁会所の席亭さんには本当にかわいがってもらいました。

当時、ときどき碁会所にやってくるような子もいることはいましたが、みんなあまり続かなかったですね。子供の場合は、やっぱり同じくらいの子がいないとねえ……。ただ私の場合は、もう碁を打つことのほうが楽しくなっちゃってますから、子供がいなくても気になりませんでした。

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