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| Personnels YOSHIO IKEDA bass HIROSHI OKAKMATO guiter 1.CATCH BALL (YOSHIO IKEDA) 2.CAREFUL (JIM HALL) 3.I REMEMBER SAMY (YOSHIO IKEDA) 4.SCROLL (YOSHIO IKEDA) 5.FRAGRANCE (YOSHIO IKEDA) 6.2度目の初恋 (SATOSHI IKEDA) 7.和泉乃里 (YOSHIO IKEDA) |
Producer YOSHIO IKEDA Special Thanks To TERUTO SOEJIMA Engineer KATSUMI KAWASAKI (NOISE MEDIA) Assistant Engineer GANJI IRASAWA (DIG) SHINGI FUJIKI (DIG) Photographer NAOKI KOTAKE Cover Art and Design MASUMI ARUGA Lettering YOSHIO IKEDA Recorded On Feburary 20&21 At Studio Dig FRAGRANCE OFFICE (YOSHIO IKEDA): 3-27-9 INOGATA KOMAE CITY,TOKYO (Tel 03-3488-1725) |
ぼく自身のためのライナー・ノート
池田芳夫
今回初めて自主レコードを創りました。これまでは、幸せなことに、いつも誰かが、企画を立て、レコーディングをしていたのですが、いざ自分で始めてみると細部まで総てを考慮し決定しなけばならず、脳味噌がパニックを起こしそうな思いをしたものです。しかし、それだからこそ演奏には気合いが入り、良い音楽が出来たと思っています。それに、最初からすんなり行き過ぎると、むしろ後が続かないで、デクレッシェンドになりがちです。今回のような大変な経験を持つと、次回には更に上を狙えるに違いありません。これを創るに当たって、初めは幾つかのプランもあったのですが、二転三転、最終的にはギターに岡本君とデュオに決めました。ぼくが今とても大事にしているコンビなのです。 彼との出会いは、1987年ぼくがソロベースで札幌に行った時、地元の人に薦められて共演した時に始まります。軽く合わせればというつもりで引き受けたのですが、共演してみると、これは凄い!という結果になったのです。それまでに聴いたことのないタイプのギタリストで、お互いに理解し合いながら自由になれる、という最高の共演者です。彼との共演ならば、むしろドラムを入れない方が、彼のよさも更に出てくるので、それからは二人で日本中をツアーして巡って、聴衆にも大変に評価を受けています。それまでは、岡本君は北海道以外では全く無名だったのですが―とにかく不思議な才能を持つミュージシャンです。 ギターとベースという二つの弦楽器のみによるデュオは、ちょっと変則的だと思われるかも知れません。けれど、ぼくは現在、弦の響きに一層のめり込んでいるのです。また、何年か前に初めて自分のグループを持った頃から、変則的楽器編成に興味を持っていました。たとえば、ピアノレスのグループの場合には、どうベースを弾こうか、それによって自由になれないだろうかとか、つまりサウンドに対してベースは更に自由なアプローチが出来ることを考えたわけです。ことが出来る、そうゆう特殊な編成が好きだったのです。 長年ベースを弾いていると、この楽器に対する愛着は高まるばかりで、もうぼくの生きていることの一部にさえなっています。地味な楽器ですから、一旦それが好きになると、好き加減も非常に深いものになるのでしょう。このことは、プレーヤーでもファンでも同じと思います。ベースは渋く、奥深い楽器なのです。幼い頃から音楽家になりたいという夢を持っていましたが、その頃ベースは好きではありませんでした。それが今ではプロのベーシストになってしまったのだから、ぼくとベースの間には、見えない相性というものがあったとしか考えられません。 |
昔から、サウンドの中でのベースの役割といえば、野球のキャッチャーに譬えることが出来るでしょう。表向きに目立つ派手差は少ないけれど、実はキャッチャーを中心に試合は進行します。リズム、セクションでも、主役はドラムよりベースであるとも云えます。バラード等を演奏していて、たとえベースが間違っていても、他の楽器はベースについていきます。ベースが強引に出れば、サウンドはそれに乗ってきます。責任も重大ですが、だからこそ面白いのです。キャッチャーがミスを犯したゲームは負試合。ぼくが良い音を出せば、バンドのサウンドが引き締まる。そこが弾いていてなんと云えず楽しいところです。
今回の演奏曲目については、オリジナル曲ということを強く信念に置きました。自分の曲で、自分の思っていることをより強く訴えたかったのです。もちろん、スタンダードでもそれを出来ないことはないけれど、やはり池田芳夫の世界を表に出すにはオリジナル曲なのです。演奏上でも、同じだと思います。 ミュージシャンは、だれでも出発点あるいはルーツを持っています。ぼくの場合、ファンキージャズに刺激されこの道に入ったのですから、どんな曲を演っていても、それは常に根にあります。たとえフリースタイルを演奏しても、やはり中身はファンキーだということは解っていただけると思います。ぼくのハートの中に、ファンキーのエッセンスが存在しているのです。岡本君も、ファンキーなムードを内側に持っているミュージシャンで、そこが好きですし、我々のデュオが上手くいっている原因であるとも考えています。 ぼくは、各地に自分で電話して、仕事をとります。以前には、だれかそういうマネージャーがほしいと思ったこともありました。しかし自分で始めてみると、(正直なところ厳しいこともありますが)別の楽しさと良さが解ってきました。自分のローテーションを自分で作れること、様々な人と直接知り合えること、そしてそれらの人々と会って知らなった話も聞けるし、ぼく自身が話しながら自分の音楽について考えている自分自身に気付くこと等・・・。仕事の電話をすることが、思わぬ有効性へと発展していきました。 仕事を取るのも自主で、レコードを創るのも自主で―自主へ自主へと草木もなびく、といったところでしょうか。これからも、いろいろと自主的にやっていきたいと思っています。是非、応援を下さるよう、お願い致します。そして、とりあえずは、このCDをゆっくりお聴きになって、楽しんで下さい! |
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