++ 集団的自衛権とはなにか 石破(長官)は国民をだましても戦争につれて行くのか ++
2009.11.3 2008.7.27 2007.5.20 2007.5.17レイアウト修正、2005.4.14Rev.、2003.9.28初版

騙してでも戦争につれてくつもりだったのか!?

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今朝の報道2001 石破(防衛庁長官)の発言に恐怖を覚えた

戦争の体験もない、悲惨な実体験もないものが軽々に言わないでもらいたいものです。
あのテレビ「報道2001」(2003.9.28)を見ていて、画面上で「集団的自衛権」という6文字だけが一人歩きをしていて「そうか、出来るんだ」と意味もよくわかわず思い込んでしまった国民が一人でもいたとしたら大変な罪作りです。
石破長官

放送局側(フジテレビ)も意図してやったことですが、反対・慎重派の出演者を誰も呼ばずに竹村健一氏と、中西輝政京都大学教授を使ってけしかける発言だけが飛び交っていて、メディアがこのような一方的に、さもこれしかないように国民に思い込ませようとするやり方は非常に危険な行為です。

ことは「集団的自衛権」そのもので、日本にとっては大変に重要な問題なのに、まるで「言葉遊びをしている」かのように、何かにとりつかれたようにしゃべっていました。それを聞いて身の毛がよだつ思いがしました。
※ 集団的自衛権とは? の説明を補強しています。--> 自衛隊はあんたのおもちゃじゃない!

このページ内のもくじ:
● 1.だましの本質を暴く
● 2.集団的自衛権ってなに? ・・・・「つるんで殴りに行ってよい」という権利 
● 3.敵国を仮想することを目的とする集団的自衛権を実行すれば攻撃の対象となる
● 4.集団的自衛権を実行できる国は限られている ・・・・これは伏せられているが、大きな欠陥である
● 5.日本においては集団的自衛権は大問題である


   1.だましの本質を暴く 

テレビから受けた私の率直な感想です。

    「国民なんて、どうせわかんないんだから」
    「気づく前に法律を通しちゃえ」
    「作っちゃえばこっちのものだ」
    「あとは法律の主旨から少々ずれていようが適当な屁理屈をこしらえちゃえば行政解釈として実行できるから・・・」
    「いつもの手法でこの件もやっつけようぜ!」

    とタカ派3兄弟たちは虎視眈々と狙っていて、官邸もそれに乗ろうとしています。

    でも、そうは問屋が卸しません!!

    国民がまず本当のことを知ること、これがなければ「賛成、反対」の意思表示もできません。

    そうなる前に「国民をだまそう」なんてことはトンデモないことです。 許しません



防衛庁長官といえば日本の軍事力を統率する現場の指揮官であり、国家国民の生命財産を守る重要な任務があります。過去の旧陸軍のように軍が独自に判断して行動をおこす、いわゆる暴走は決してあってはならいという反省のもとに統制がとられていて、今日まで来ているわけです。

テレビでどう説明していたか
この人物に任せられるかどうかは別に書くとしても、 石破氏の集団的自衛権のテレビでの説明を再現すると、

    隣にすわっていた石原伸晃(大臣)と石破氏が仲良しであって、石原氏が誰かに殴られた場面を想定して説明が始まった。
    石破:『もし石原さんが誰かに殴られてそれを石破氏が隣で見ていて、警察が来るまでなにもしないでいいのか? なにもできないでごめんね、と言ってて、いいのか?』


と説明をしていました。

実はここに重大な騙しのトリックがある
簡単にいえば都合の悪いことは言わない、説明しない、国民には賢くなってもらっては困る、国民はどうせわからないのだから適当にゆっておけばいい・・・という不見識な心理がそうさせているのでしょう。

石破氏は目の前の友人が殴られていることしか説明しなかった
「 集団的自衛権 」の本質というのは目の前の友達が殴られたときにどうこうすると言う話ではありません。
遠くの友人宅に賊が押し入り友人を殴ったときの反撃のために、自分の仲間を集めて殴ったやつをみんなで つるんでやっつけに行ける ということです。
しかし石破氏はこれを一切説明せずに、『目の前にいる友人が殴られたとき、ただ見ていいですか?なにもできないでごめんね石原君!と言っていていいのか?』と、さもこれが集団的自衛権であるかのように、いつもの石破流でほほを赤らめてやっていました。

国民への刷り込みに成功すれば、後はなんとかなる
「目の前の友人の出来事 イコール 集団的自衛権」だと国民に思い込ませてしまえば、目の前の人を助けるのは当然でこれを否定する国民はいないはずです。
意味なんかどうでもよく、とにかく「集団的自衛権」という6文字だけを違和感のないものにさえしてしまえば、あとになってから「友人がなぐられたのだから遠くだろうが目の前だろうが助けにいくのは当然じゃないんですか?どこがおかしいんですか?」と開き直るのは目に見えています。
こうなればもう無茶苦茶です。

そのときに国民が事の本質に気がついても後の祭です。 実に計算された、ずるいやり方です。
あとで、追求されても逃げられるやりかたです。

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   2.集団的自衛権ってなに? ・・・つるんで殴りに行っていい

説明が後先になり恐縮ですが、自衛権という言葉は自然法でも国際法でも世界中で共通の認識があります。
誰かが殴りにきたら自分を守るためにそれに向かって殴り返すことができるというものです。 いわゆる正当防衛の考え方です。
しかし、 それを拡大させて小さな鉄砲玉を打ち込まれたとか打ち込まれそうになったからといって、相手の家に巨大ミサイルをぶち込んで焼き払って乗っ取ってしまうことは許されない行為です。 これは明らかに行き過ぎたもので法律があるとするならば裁かれる事案です。
でも残念なことですが 9・11 以降行き過ぎた行為がまかり通っているのはご存知の通りです。

で、その自衛権の頭に集団的という言葉が付くとさっぱりわからなくなりますが、誤魔化されないようにちゃんと理解しておきましょう。
誤解を恐れず簡単に言ってしまえば、
遠くに住んでいる友達が殴られたら、自分は自分の友達をいっぱい集めて、『殴った相手をつるんでやっつけに行っていい!!』という考え方です。

わかりやすくいえば 集団的=つるんで殴りに行っていい と言い換えればわかりやすいでしょう。

遠くの友人宅の出来事はひとっことも言わなかった
テレビの説明の中で石破氏は「国連憲章で集団的自衛権は認められている」ことをしきりに強調していました。しかし肝心の「遠くの友人宅の出来事についてつるんで反撃をする 」という集団的自衛権のもっとも本質なことは決して言いませんでした。
さらに、「実行に移すこと」と「狙われること」は対のセットになっていることは大変に重要なポイントになり、当然に国民の生命財産に直接関わることにもかかわらず、そのことも全く説明しませんでした。

そんなことをゆってしまえばいくらなんでも国民が気がついてしまい「みんなでつるんで殴った奴を探し出してやっつけることなんかできるの?ちょっとおかしいんじゃないの!?」と思い始めてしまいます。たぶんそう懸念したのでしょう。
そこまで計算しているでしょうから、テレビでは「目の前の友人の出来事に反撃することが集団的自衛権だ」としきりに強調していたのだと推察しています。

だいたい、彼が主張するような事態では、目の前の友人を助けるのは当たり前で、ボーっと見ていたらそれこそ、その見ていた人は罪に問われかねず、そんなことも知らないのでしょうか!?
間に入って止めさせなければならないのは当たり前です。

そんな当たり前の説明にこれまでにこんなわけのわからない「集団的自衛権」という言葉が一度でも登場したことがありましたか?
あるはずないですね、それは正当防衛という言葉で全部説明がつくのでそのほかの言葉が必要なはずもないからです。

日本にかぎらず、世界中のどの国にも正当防衛という考え方があります。
自分がやられそうになったときに「自分を守る」ことは許されています。
また他人が、自分の目の前にいる誰かが殴られた時、それをただボーっと見ているとそれこそ罪に問われかれないので止めに入らねばならないが、でも過剰なことをして相手を傷つけたり殺してしまったら逆に傷害罪、殺人罪になってしまうかもしれません。

ということは、止めに入ることをやらねばならないが、やりすぎてはだめだよ!としかっり法律で歯止めをかけているわけです。
当然といえば当然でだれにでもわかることです。


    くどいようですが、彼の説明はあくまで目の前で起きていることしか話をしていないのです。
    しかしそんな話をしていても彼の頭には遠くの友人宅で起きたことが浮かんでいたはずです。
    これを意識しているので、「遠くの友人宅の出来事でも適用できるんだよなぁ?」と国民が勝手に連想してくれたら手間も省けてありがたい・・・という魂胆だったと推察しています。実に巧妙でかつ姑息なしゃべり方でした。

    「石原大臣家に誰かが押し入りなぐったことを聞いて石破氏が殴った相手の家まで出かけて行って石原氏とその仲間でつるんで殴り返すことができる」
    これがまさに集団的自衛権の本質そのものです。

    しかし、これをそのまましゃべったらいくらなんでも国民は拒否するだろうから、まず国民に受け入れられる「目の前の友人が殴られる例」を出しておいて、そのあとになってから「友人が殴られたんだから遠いとか近いなんて関係ないでしょう!ちがいますか!」とすり替えていく魂胆が丸見えでした。



石破氏は根幹部分をいいませんでしたが、図らずも却ってそれが浮き出る格好になり、私にこの問題を考えさせる重要なヒントをくれました。その意味では感謝しています。

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   3.敵国を仮想することが集団的自衛権の本質 実行すれば当然に攻撃の対象にされる

国連加盟国であればどんな国にも、国連憲章51条に基づく集団的自衛権が認められてるからといって、その権利を実行に移さなければならない義務が課せられているわけではありません。実際に実行するかどうかはその国民が、議会が判断することです。

日本においては憲法の精神にのっとれば「他国とつるんでどこかの国を攻撃する」なんてことはどこをどう読んだってでてこない理屈であり、憲法の主旨に反することは明白です。

また、もし集団的自衛権を実行に移したとしたらその瞬間から、これから攻撃しようとしている国からミサイルをぶち込まれた時に、「こんなやり方は不当だ」といって世界に訴えかけても相手にされないことをちゃんと理解すべきです。
「なにゆってるの、ミサイルをぶち込まれることを覚悟でつるんだんじゃないの!」といわれておしまいです。

言論の自由があるわけで石破氏がなにを言おうが勝手なところがあります。しかし組織の長として責任ある言動は最低限必要なはずで、都合の悪いことは一切言わずに、集団的自衛権という言葉だけをけしかけるのは適格性が疑われます。
そうではなくて、
「国民の皆さん、もし集団的自衛権を実行に移したら、ミサイルをぶち込まれてもなにも文句を言えないですが、皆さん覚悟はできているんでしょうね?」
ということをちゃんと説明すべきでした。

    ミサイルをぶち込まれてもどこにも、誰にも文句を言えないことを理解しておかなければなりません。
    それで家族がその犠牲になっても、家が吹っ飛んでも国の補償なんかありません。
    国は「みなさん集団的自衛権にOKしたんでしょう!」と一言いっておしまいです。


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   4.集団的自衛権を実行できる国は限られている これは伏せられているが、大きな欠陥

さらに問題なのは、仮に小国が集団的自衛権を実行しようとして巨大軍事力をもっている国アメリカに制裁、軍事制裁を実際にできるかといえば「あんた、あたまがおかしいんとちゃう?」と一笑に付されておしまいです。

もしアメリカが先に殴ってきたからといって「不当だ!集団的自衛権というものでみんなでやっつけてやろうぜ」といきまいたところで、所詮、軍事力第2位以下のすべての国が束になったってアメリカの軍事費を超えることはないのですから、はなから勝負は決まっています。
それを知らない国はないわけで、上の話のように笑われておしまいです。

要するに、この集団的自衛権は自分の仲間を集めた時に相手が自分たちより弱い場合にしか使えないということです。
ということは大国が小国をつぶすときにしか使えないもので、結局大国とその仲間たちだけが独占して使える不条理な権利であることを理解しておくべきです。

もっといえば「加盟国すべてが持っている権利なのでだれでもつかえるよ」と表向きには正当性を取り繕っているだけの話で、実質ごく一部の国しか使えないものは「公平な権利」でもなんでもなく、単なる戦争を正当化する方便でしかありません。

小国にとっては初めから使えないわけでないにも等しいし、アメリカのような野蛮な国にとってはこんな概念にとらわれずあらゆる手段で戦争を美化し、正当化して始めてしまうわけであって、すでにこの権利の本来の趣旨は失われています。

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   5.日本においては集団的自衛権は大問題である 憲法9条で戦争放棄を謳っているので

 日本にとっては集団的自衛権は憲法9条にからんで重要な意味をもっています。今後、自衛隊がアメリカのいうがままにどこへでも実戦の戦争をやりに行かされてしまうかどうかの鍵になります。

防衛庁長官が国民に間違ったメッセージを思い込ませようとすることは罪深いことです。
敗戦の教訓もいかされず、これでは戦前・戦中の大本営発表の再来になってしまいます。

新聞・テレビは今でもコントロールできるのでこんなへたな小細工でも通用するかもしれないですが、インターネットで情報をいくらでも入手し自分で考え判断できる今の時代では簡単に見破られてしまいます。これがせめてもの救いです。
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      ■ 耐震偽装はこちらです --> まとめページをアップ   2006.10.20