「拡大製造者責任 〜3〜」


「拡大製造者責任」の要素としては次の四つがあげられる。

(1)「循環可能な製品を製造すること」

(2)「情報を提供すること」…これはInformative Responsibility(情報を伝える責任)といわれており、製品の環境的な情報を伝えること。

(3)「使用済み製品を引き取ること」( Take Back Responsibility)

(4)「環境コストを負担すること」…これは製品を循環させるために必要なコスト(環境コスト)を製品コストに内部化することをいう。この環境コストとは、通常はその製品が廃棄物になったときの処理コストと言われているが、循環型社会の考え方に照らしてみると、まずその製品が廃棄物とならないための回避・抑制コスト(修理費用など)が優先的に考えられるべきであろう。つまり環境コストとは回避・抑制コストと処理コストをいう。

 この四つの要素の関係は、まず「循環可能な製品を製造すること」が大前提であり、他の三つの要素は実際に循環させるために必要と考えられる施策である。



 全ての製造者は、循環型社会を構築するために、「循環可能な製品を製造すること」という責任を果たさなければならない。しかし、他の三つの要素に関しては、製造者は全て履行しなければならないかというとそうではない。製品の性質、時代、社会構造、それぞれの主体との係わりなどにより、どの部分を製造者が行うことが社会にとって最も適正なことかを十分に検討する必要がある。

 この四つの責任の全てを製造者が負うことを「完全責任(Total Responsibility)」といい、行政や市民と責任を分担することを「分担責任(Shared Responsibility)」という。

次にそれぞれの要素について解説してみたい。

(1)製品

(2)情報(Informative Responsibility)

(3)引き取り(Take Back)

(4)環境コスト


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