Anne of Green Gables 原書と
「赤毛のアン」初版と直筆翻訳原稿

昭和14年カナダ人の宣教師ミス・ショーから贈られた1908年12月の版の“Anne of Green Gables"。

花子は第二次大戦中、家中の原稿用紙をかき集めて灯火管制のもと、「カナダへ帰ってしまった友人たちへの友情の証を立てるつもり」でこの本を翻訳しました。戦争中、花子は、何があってもくじけない、腹心の友「アン」にどんなに励まされたことでしょう。そして、翻訳の終わる頃、戦争も終わっていました。出版のあてのない782枚の翻訳原稿は、しばらく花子の机の傍らに大切にしまわれていましたが、戦後6年目に花子のもとを訪れた三笠書房の編集者の「若い人たちに何か新しい、おもしろい読み物はないでしょうか」の熱心な声に動かされ、原稿を手渡します。花子が最後まで悩んだのは、タイトルをどうするかでした。「窓辺の少女」「窓に寄る少女」「夢見る少女」・・・いろいろと考えましたが、当時大学生だった、娘のみどりの「『赤毛のアン』がピッタリだわ」の意見に、思い切って若い人の感性にまかせてみようと心に決め、カナダのAnne of Green Gablesは、1952年(昭和27年)5月10日に『赤毛のアン』となって誕生したのです。

☆現在、村岡花子の『赤毛のアン』シリーズ(全10巻)は新潮文庫でお読みいただけます。


Back Page
Home
Next Page

copyright (c) 赤毛のアン記念館・村岡花子文庫
このサイトに掲載の文章・写真・イラストの無断複写及び転載を禁ずる