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平成12年2月29日の独り言「it」
“it”と書くと“it is a pen”の“it”となってしまうが、それが大文字の“IT”となると“インフォメーション・テクノロジー”、“インテリジェント・テクノロジー”、“インベストメント・テクノロジー”、“インターネット・テクノロジー”など流行の言葉に変身してしまう。
また“E”は大文字で書くと“ウルトラE”とか“E気持ち”の“E”になってしまうが、“e”と小文字にしてしまうと“e-ビジネス”の“e”に早変わりだ。
下は八重洲ブックセンター本店(2月20日−2月26日)の週間ベストセラーであるがなんと、週間ベストセラー<総合>に“IT”、“e”、“インターネット”、“テクノロジー”などの言葉の入った本が6冊エントリーされている。また、ビジネス書に関しては上位7位までがその種の本である。世の中の感心がこれほどまでに“IT”や“e-ビジネス”に集まっているということである。日本ではこのテーマは始まったばかりであり、今後飛躍的に伸びて行くことが予想される。
最先端技術を生み出し先行するのは米国であるが、それを加工し伸ばしてゆくのは日本のお家芸である。このビジネスの世界でも間違いなく“made in japan”が主流となることが見込まれる。日本の製造業も長い間、耐えてきた甲斐があったというものである。
週間ベストセラー<総合・ビジネス>=八重洲ブックセンター(ロイター)
<総合>
1.これを英語で言えますか? .....講談社インターナショナル編(講談社インターナショナル 1200円)
2.スポーツ20世紀(2) .....(ベースボール・マガジン社 762円)
3.30のキーワードで学ぶ21世紀のIT手法 .....日経BP社編(日経BP社 933円)
4.図解でわかるインターネットマーケティング .....博報堂インタラクティブカンパニー(日本能率協会マネジメントセンター 1600円)
5.図解eビジネス .....アーサーアンダーセン(東洋経済新報社 1600円)
6.神の子どもたちはみな踊る .....村上春樹(新潮社 1300円)
7.ローマ人への20の質問 .....塩野七生(文藝春秋 690円)
8.ITパワー .....中谷巌/竹中平蔵(PHP研究所 1000円)
9.インターネットのミニ株取引から始めて株で1億円作る! .....仁科剛平(ダイヤモンド社 1400円)
10.テクノロジーストリーミング .....船木春仁(ダイヤモンド社 1800円)
<ビジネス>
1.30のキーワードで学ぶ21世紀のIT手法 .....日経BP社編(日経BP社 933円)
2.図解でわかるインターネットマーケティング .....博報堂インタラクティブカンパニー(日本能率協会マネジメントセンター 1600円)
3.図解eビジネス .....アーサーアンダーセン(東洋経済新報社 1600円)
4.ITパワー .....中谷巌/竹中平蔵(PHP研究所 1000円)
5.インターネットのミニ株取引から始めて株で1億円作る! .....仁科剛平(ダイヤモンド社 1400円)
6.テクノロジーストリーミング .....船木春仁(ダイヤモンド社 1800円)
7.よくわかるITマネジメント .....杉浦司(日本実業出版社 1600円)
8.経済のニュースが面白いほどわかる本 日本経済編 .....細野真宏(中経出版 1400円)
9.浪費なき成長 .....内橋克人(光文社 1200円)
10、2000年日本はこうなる .....三和総合研究所(講談社 1600円)
平成12年2月28日の独り言「円債テクニカル・アップデート」
以前、ご案内した変化日の3月3日雛祭りを週末に迎える。3月3日に訪れる価格は6月限で129.99または131.15(先物2.2%)が予想される。
3月3日以降のトレーディング・レンジは現在のところ127.70〜132.30となっている。127.70を引け値でダウンブレイクしない限り、その次の変化日は5月11日となる。
現状、中期テクニカル指標及び短期テクニカル指標ともに売り支持であることから129.99へ向かう可能性の方が高いが、明日の引け値が130.85より上の場合は短期的に上値を試す展開となり易く、3月3日は131.15を目指そう。
また、”3月3日から5月11日”×”127.70〜132.30”のフレーム内のポイントとなる価格は129.99のみである。
その他、気になる価格は3月16日の131.35、3月27日の131.50と130.70、4月5日の131.70。
以上、ご参考まで…。tetzu
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平成12年2月25日の独り言「戦後経済の総決算」
日経新聞に「検証バブル」――犯意なき過ち<それぞれの責任>というテーマで当時の金融当局の責任者が出ている。本日、4回目には当時の大蔵省銀行局長西村氏と日銀考査局長の賀来氏が出ていた。日経新聞もよくこんな特集を組んだものだと感心するが、これに対談形式で出て来るこの人たちも凄い。全く責任など感じていない様だ。
賀来氏は「恥ずかしながら、我々の認識は事態の後追いで先取り認識に欠けていた」と認めたものの、西村氏は「勉強し過ぎてしまった」とのたまっている。「米国は一過性の火傷だったが、日本は戦後50年の清算のような意味があった」としている。西村氏はあの金融危機に対し当時“只の火傷くらい”の認識しかなかった様だ。
1995年1月、日経新聞は1面に特集を組んでいた。その特集の最後は「戦後50年の総決算を決断する時である」という言葉で締めくくられていた。5年以上経っても未だ忘れられない言葉である。私はある銀行の債券セールスの方に「あの特集を読みましたか?」と尋ねた。彼は「読んでいません」と答えた。私は「そんなことも見ていなくて、よくセールスなんかやっているね」と怒鳴ったのを覚えている。彼はその後1年以上もその新聞の切り抜きを自分のデスクの前に貼り付けていたらしい。95年は彼と私にとって大きな意味を持った年であったし、そういう認識・前提で一緒にマーケットを見続けたし、私は投資行動をとった。
しかし、金融当局者が「一過性の火傷」としか認識していなかったというのは、言い訳にしてもあまりに程度が低すぎる。また、「手本を間違えたと反省している」というコメントも許せない。何も考えないていないのである。教科書どおりの答えしか出せない。教科書に書いていなかったから出来ませんでしたというのでは政策担当者としては失格であると思われる。歴史は繰り返し、似たようなことが起こるのも事実ではある。マーケットでも過去と似たようなことが起こることは良くある。しかし、過去に起こったことは将来にも必ず当てはまるということを保証するものではない。
マーケットを相手にする金融当局者も常に将来的におこることに対応するためにあらゆることを想定し、予測し、考える必要があったし、いつの時にも(当然今も)あることは言うまでもない。当局のこういった対応は官僚主義がもたらす弊害のひとつである。日本の官僚は確かに頭は良い。教科書を一生懸命勉強し、知識を身につけた人が官僚になっている。しかし、ひとたび自分の知らないことが起り、教科書・マニュアルにも出ていないことに出くわすと行動が止まってしまうのである。日本の教育制度自体にも問題があるかもしれない。
前出のお二人は現在早稲田大学教授(西村氏)、大和総合研究所副理事長(賀来氏)を務められている。いったい何を学校で教えたり、研究したりしているのであろうか?自分たちのやってきたことに対する反省と、それを繰り返さないようにすることを後世に伝える仕事でもしているというのであろうか?彼らが堂々とこのような仕事をしたりマスコミに出てきて他人事のように語っているのを見ると、そんなことはさらさら考えていないとしか思えない。彼らのために苦しんでいる人々は未だ多いし、過去のことではない。