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平成12年3月24日の独り言「米10年FUTURE テクニカル・アップデート」
本日は10年国債についてコメントしたい。30年債は財政黒字による米国債のバイバックプログラムの実施により需給が改善したことを受け1月末から急激に金利低下した。それに伴い、30年国債の長期金利としての指標性は失われたとする考え方が主流となっている。
従って、新しく長期金利の指標として世の中では10年国債利回りを使う場合が多い。そのため今日は10年債先物のテクニカルを掲載することとする。
日柄は3月21日に節目を迎えていることは30年債と同様である。従ってその場合の次の変化日は5月29日である。重要な価格はレジスタンスが98−30、サポートが94−13、また、その間には96−23というポイントが観測できる。
また、カウントによっては3月27日(来週の月曜日)という、30年債とは少しズレた変化日が存在する。その場合、次の変化日は6月2日に後ズレし、また、レジスタンスポイントも98−16、サポートポイントは94−00、その間の重要なポイントは96−06となり、ほぼハーフ・ポイントずつ上方にポイントがずれることが分る。
どちらのカウントに沿って、相場が動いているのかは、今のところコンファーム出来ないが、出来次第、「ポジショントーク」または「独り言」の中でご案内したい。 tetzu
平成12年3月23日の独り言「T-BOND FUTURE テクニカル アップデート」
BOND FUTUREの勢いが止まらない。21日の利上げでFFレートは6.00%まで引き上げられたが、30年国債利回りは6.00%を割り込み、とうとうFFレートとのインバートという状況を維持している。11月にもFFレートが引き上げられるタイミングで一時6.00%を割り込む場面があったが、その後は年明けに向けて相場反落となった。今回も普通であれば一旦、相場は調整局面入りしても良かろう。
テクニカルから見ると、日柄は3月21日に節目を既に迎えており、次の変化日は5月29日頃となる。価格の節目は98−13、93−24が大きなレジスタンスとサポートとなっており、その間の節目は96−01と95−10が観測される。
今回の変化日は奇しくもFOMCの開催日にピタリと当たった訳であるが、本来はこの21日に材料出尽くしの形でトップを付けていても良かったのではなかろうか?ただし、今回はエージェンシー債についてゲンスラー財務次官が保証枠の撤廃を支持する発言をしたことなどからエージェンシー債を売って国債を買うというオペレーションが昨日大きく入っておりBOND FUTUREの買いを持続させる要因となるかもしれない。しかし、それが収まれば、調整局面入りとなろう。
ただ、それまで、98−13に向かう可能性も否定出来ない。その場合のカレント30年国債は5.8%レベルかと思われる。ただ、今の環境ではその辺りが限度であろうか?また、日柄に関しては3月23日とのカウントも取れることから本日のプライスアクションも重要。その場合の次の変化日は2日ズレて5月31日となる。
以上御参考まで…。 tetzu
平成12年3月22日の独り言「独BUNDS FUTUREテクニカル・アップデート」
今日はブンズの先物テクニカルをアップデートする。なぜならブンズは本日が変化日だからである。金利については意外と各国変化日が集中しやすい(逆に当たり前か…?)。重要なレジスタンス・ポイントは以前からご案内しているとおり105.70である。本日その価格に届くかどうかは定かではない。フェールする可能性もある。
今回の相場は102.70という下のサポートを抜け101円台まで下落した。その下のサポートである101.15には到達することなくフェール。再び上昇し102.70近辺で底値を固めた後、103.48の最初のレジスタンスをクリアした。その後は縦軸に105.70という価格、横軸に3月22日という日柄を置き波動を描いた。
本日はそういう意味で重要な日柄である。また、次の変化日は5月30日となるが、次のフレームは重要なポイントとなる価格が若干変わるので注意。新しいフレームは3月22日−5月30日という横軸と、103.68−108.20という縦軸で構成される。価格の重要なポイントは中間に位置する105.90となっているので記憶しておくと良かろう。
以上、BUNDS FUTUREのテクニカルでした。当たるも八卦、当たらぬも八卦…。 tetzu
平成12年3月21日の独り言「英国債 FUTUREテクニカル・アップデート」
ギルトfutureのテクニカルを書くのは始めてであるが、本日変化日が到来したので、買いておこう。次の変化日は5月29日で想定される価格フレームは110.58−115.20である。その間に位置する重要な節目となるプライスは112.92と114.45である。
本日、変化日を迎えたギルト先物であるが、テクニカルは短期指標・中期指標共に未だ買い支持で、押目買い圧力の強い中、更に上値を試す展開が見込まれる。しかし、上昇のスピード・幅共に急であったことから、今日以降のテクニカル陰転には気を付ける必要があろう(すぐには訪れないとは思われるが…)。
また、110.58の下にある、下値支持ポイントは108.35が観測できるので付け加えて置く。
以上、御参考まで…。 tetzu
平成12年3月17日の独り言「米イリジウム、サービス停止」
衛星携帯電話会社のイリジウムが米東部時間の17日深夜(日本時間の18日午後)にサービスを停止することことが決定した。昨年夏に会社更生手続きに入ったが、再建のための新たな出資者は出て来ず(先日お伝えしたとおり、あったにはあったが、条件付き。DDIの様に支援打ち切りを表明するところがほとんどだった)、結局会社は清算される。
イリジウムは地球を周回する衛星を使って、世界どこからでも電話できるという斬新なサービス内容が話題を呼び、「夢の宇宙電話」と騒がれたが、急普及した地上波系の携帯電話との競争に負け姿を消す。
昨年あたりまでは中国がイリジウムに乗り気で一緒に衛星を打ち上げたりしていたが、その中国でも地上波系の携帯電話が爆発的に伸び、日本を追い抜く勢いだ。米モトローラ社などの出資で91年に設立され、これまでに約50億ドルを投じて来たが、ほとんど回収できないまま幕を閉じることとなる。
91年に設立されながらサービスを開始したのは今から僅か1年ちょっと前。逆に言うとサービスを始めて僅か1年余りで姿を消すということである。地上波携帯電話の凄まじい普及により市場を失ったことが失敗の原因だ。
それにしても、もったいないのは現在飛んでいる66基の衛星である。これらはサービス終了後に軌道から外し、大気圏に突入させて燃焼処理するとのことだ。他に使い道は無いのだろうか?単機能の衛星だったのか?どうせ66基も打ち上げたのであれば、多機能衛星にしておけば買い手がついたのであろうと思うが、残念である。ただで、くれると言われても維持費に相当の資金がかかるのだろうな〜。ああ、もったいない…。どこかのベンチャー企業が使い道でも考えれば面白いのだろうけどなあ。応援していただけに、本当に残念である。
<<<おまけ>>>
DDIが降りても最後まで頑張った京セラであるが、清算となればやむなしである。流石の京セラも1社では再建するのは困難だろう…。悔しい!
平成12年3月16日の独り言「セキュリティーズ・ハブ」
米大手証券6社は13日、共同でインターネットによる債券取引会社を設立することを発表した。流通している債券の売買気配をネット上に提示、世界中の機関投資家がネットを通じて国債や社債などの債券を売買する。
ライバル同士が手を組んで「電子債券市場」の設立に乗り出す形であり、これまで株式が中心だったインターネット取引が債券分野に広がるきっかけとなりそうである。
設立するのは“セキュリティーズ・ハブ”という名前の会社で、ゴールドマン・サックス、モルガンスタンレー・ディーン・ウィッター、メリルリンチ、ソロモン・スミス・バーニー、JPモルガンリーマン・ブラザーズが均等に出資し、電子商取引のシステム設計会社も小額出資する。
昨日ご紹介した“ボンド・ハブ”を発展的に改組して新会社に衣更えする。投資家はセキュリティーズ・ハブを通じて債券のネット取引が出来るだけでなく、各社のリサーチ資料も入手できる。将来的には新発債も取引できるようにするほか、各社のネット取引へのアクセスも可能にするらしい。
日本ではまだ、債券のネット取引について法的にクリアになっていないことから、ネット・トレードは行なうことが出来ないが、リサーチ・ペーパーは読むことが出来る。我々もボンド・ハブのアクセス権を頂くことにした。
また、セキュリティーズ・ハブとは異なるが海外ではすでに利用が多くなっているBLOOMBERG−TRADEについても現状、東京からは権利がなくダイレクトにDONEすることは出来ない。ただし、某証券会社さんからはask-bidについては見ることが出来るようにデータ開放してもらう運びである。
直接bloombergからはDONE出来ないものの電話をすれば少なくとも、その気配でトレード出来るそうである。思った以上にask-bid spreadも結構タイトなようだ。例えば、ブンズの5.375%1月/10年債あたりだとask-bid spreadは4銭らしい。日本でいうところの5糸のask-bidでトレード出来る。
しかし、この6社の中でも競争は今後も激化しそうである。さらに、これに参加していない証券会社はもっと厳しい環境に置かれることとなろう。米証券のネット化は今後も様々な形で展開される。米国と欧州の証券との差が拡大していきそうな気配であるが、日本の銀行・証券は更に取り残されていることに気付く必要があろう。
平成12年3月15日の独り言「ボンド・ハブ」
“ボンド・ハブ”とは昨年12月にゴールドマン・サックス証券とモルガンスタンレー証券とソロモンスミスバーニー証券の3社が共同で設立したネット債券取引会社である。
米国ではこの“ボンド・ハブ”を通じて、債券のネットトレードを行なっているようである。ゴールドマンサックスによるとアメリカでの債券オンライントレードはすでにかなり浸透しており、定かではないが、トレード件数の約4割、金額ベースでも約3割程度を占めているらしい。
オンライントレードが普及すると、セールスマンの数は少数で済む。従って、経営者はオンライントレードのシェアを拡大しようと考える。そのためには当初、1件あたり5m$−10m$くらいのロットであったものが、50m$程度まで受けるようになって来ている。
しかし、これで、最も苦労するのはトレーダーである。おちおち、よそ見もしていられない。いきなりパソコンの画面に“DONE!”と表示が浮かび上がって来るらしい。5M、10Mならまだしも、50M、100Mと立て続けにヒット、テイクンを繰り返されたらたまったものじゃないだろうと、お察しする。
しかも、大体画面に表示してあるask-bidは先物の値動きに自動的に連動したりするような仕組みになっているからベーシスの大きな変化などには本当に苦労する事であろう。
また、この“ボンド・ハブ”では参加3社のレポートなどが一度に見ることが出来る様になっているようだ。例えば、米国の経済レポートを同時に3つ見比べることが出来ると言うことである。これはなかなか良い。
また、今後さらに大手米系証券会社3社が加わり、より発展的な形に衣更えするようだ。この続きは明日の独り言でお伝えする。
平成12年3月14日の独り言「エージェンシー先物上場」
先日、米国でエージェンシー債先物について上場が検討されているという話をこの「独り言」で紹介したが、先週、突然CMEが3月14日(今日)、CBOTが3月15日(明日)に先物を上場することを発表した。既に、先物の概要はほぼ固まっていたため、認可が下りればすぐにでもスタート出来る状態にはあったというものの、やることが速い。
内容は若干先日お伝えしていたものから修正が入り、CMEは5年・10年のFUTUREを同時にスタート。オプションは後日スタートする運びとなった。CBOTは当初、FNMAとFHMACを別々に上場する予定であったが、CME同様に分けずに1つの先物の受け渡し適格債のバスケットの中に含めることとした。また、差し当たっては10年FUTUREと10年FUTUREオプションを上場させ、後日5年ものを上場することとした。
いきなり今日から上場する訳であるが、このエージェンシー先物の上場によって米債券マーケットにどのような影響が及ぼされるかが重要である。その影響についての今考えうる個人的な意見を記述したい。
従って、これまで流動性の高いカレント国債やBOND FUTUREを使ってヘッジを行なってきたスプレッドもの担当のトレーダーはヘッジの架け替えを行なうであろう。最近、Tでのヘッジは減ってきていると言われているが、流動性の高さから残っているのは間違いない。最初のアクションとしてはbond−FUTUREの買い戻しとカレント5年・10年債の買い戻し圧力が高まることが予想される。短期的な戦略であるがエージェンシー売りのカレント国債買いを推奨する。また、株価の下落が続くと予想するなら、なおさらである。
平成12年3月13日の独り言「日本株」

上のグラフは本日の野村証券のバーチャル株式投資倶楽部の成績分布図である。通常、平均のところに山が出来、大儲け、大損をする人は徐々に少なくなる、いわゆる正規分布の形状を形成する。しかし、ご覧のとおり大儲けの人の数がポッコリと飛び抜けている(大損もその傾向あり)。
これが今の日本の株式市場を表わしている。中心も実は儲けの方に寄っており(9月末より平均株価が上昇していることによる)総じて+(プラス)の状態である。しかし、儲け方はそんなに派手ではなく、大儲けしているのは情報・通信、ハイテクに大きく相場を張った一部の人達である。しかし、その儲け方が大きいのと意外とその人数が大きいことが特徴として挙げられよう。
そうは言っても、わざわざ野村の投資倶楽部にまで登録して、株を買おうかどうしようか?何を買おうか?と考えている人たちでさえ、大方は中心の高くそびえたサンプルの中に存在しているのであるから、実際の個人投資家の運用状況は想像が出来よう。
直近、この一部の大儲けを支えた情報・通信、ハイテク、バイオの銘柄が大幅に下落してきている。このゲームは3月末で一旦ゼロクリアとなってしまうので、3月末までしかモニター出来ないが、今後もどのような分布の変化をもたらす観察したい。
<<<おまけ>>>
以前よりご案内しているSG山一アセットマネジメントが設定しているe-indexジャパン投信であるが、とうとう基準価格10000に戻ってしまった。昨年11月末に設定後2日間で8877まで下げた同投信であるが、その後13000まで上昇。そして、現在再び10000に至る、といったところ。何処まで下げるか?どこで買いを入れてみるかに焦点は移ったようだ。
平成12年3月10日の独り言「日本の株」
今年に入って日経平均株価は19000円から20000円の間で膠着状態に入っている。高値もみ合いというところだが、明らかに昨年末までと相場が変わってきている様に思われる。
まず、第1に外人の買いが減少している。代わりに買っているのはセミプロ個人投資家の信用買い、および素人個人投資家の投資信託買いである。しかも、投資信託はエコファンドもハイテクファンドも日本アクティブファンドもどれも皆組み入れ銘柄が同じの“ネコ・杓子”ファンドマネージャーが運用する投資信託ばかりだ。誰でも分る銘柄を組み入れるから設定があると個人投資家に先回りして買われてしまう始末…。
投資信託は特化したものなら仕方ないが、ポートフォリオでリスク分散をするから価値がある訳であって、個別株よりもボラティリティが高まるような投信というのは気にかかる。TOPIXより上昇率の高いファンドというのはTOPIXよりもリスクが高いということであって、アンダーパフォームするリスクも等分抱えていることに注意。
第2点目は日本の株価を下げようとする力が働いているという点である。確かに、私も本家YAHOOの株価がかなりの調整をしている中、ヤフー・ジャパンの株価が高値を更新するのは如何なものかと指摘したこともあるし、また、ヤフー・ジャパンの大株主であるが、米YAHOOの大株主でもあるソフトバンクの評価が下がってもおかしくないのは分る。
しかし、ここに来て外資系の証券会社がこぞって日本の企業のレーティングを引き下げてきている。しかも、これまで日本の株価を先導してきた指標銘柄と言って良い銘柄ばかりである。ソニー、ソフトバンク、寶酒造、光通信などなどである。この点には注意しておく必要があろう。
先日、金利予想を「独り言」の中で披露したが、その中に株価のイメージも記述してある。私の2000年3月末の予想は18500円である。その後、新年度資金による買いと円安に伴う輸出関連銘柄の上昇で6−7月頃に株価は一旦、持ち直すと思われるが、日銀のゼロ金利解除で、再度中間決算に向けて下値を試すこととなりそうである。その時が日本株の買い場であり、逃してはならない。
また、日柄的なことを言うと、もう少し下値を叩く時間帯は早く訪れるかもしれない。いまのマーケットはテーマを織り込むスピードとても速いのが理由の一つである。また、日柄というと1989年12月から日本の株式マーケットは32ヶ月周期で底値を形成してきている(私の好きな若林氏のカウントする日柄)。1992年8月、1995年4月(株価の安値は少しずれているが)、1997年12月と来て、そして次は2000年8月である。従って、8月には底値を叩く可能性が循環的なタイミングとして高いということである。その時は日本株の最後の買い場と思って投資しましょう。それまでに、無駄な鉄砲を撃たないように!
外人もそこまでは鉄砲を抜かないでしょうから…。
平成12年3月9日の独り言「ナスダックはバブルか?」
結論から言うと“バブルにと言っても差し支えない程極めて割高である”と言うことである。
C誰も高いと言わなくなる。また、「当面まだ上がるが、そのうち下がる」としか言えなくなる。「下がるまで上がる」といった感じ。――>バブルとは説明が付かないところまで買われるからであり、理論的に下がる理由やタイミングを図ることは不可能だから。
このように買うから上がる、上がるから買うという循環はバブルとしか言いようが無い。ナスダック銘柄と一口で言っても、上昇している株ばかりではない。また、アメリカの株は既に調整局面に入っている。それは金利の上昇によるバリュエーションの再評価によるものである。
ネット株というのは、インターネットというインフラを構築する企業群の資金調達手段である。これはあくまでインフラを作る企業である。このインターネット革命が更に飛躍するのはそれを利用する段階に入ってのことである。インフラが整備されて最も恩恵を被るのはそれを利用するユーザーである。従って、それはアメリカ国民であり、またそれを活用する今オールドエコノミーと言われている企業群である。確かにインフラを構築してくれた企業群にそれ相応の報酬を支払うのは当然ではあるが、インフラはそれ以上でもなければそれ以下でもないのである。過剰な期待はやがて弾ける。
確かに米国では既に利用の段階に入ってきていると言えよう。しかし、AOLとワーナーの合併後AOL株が下げ続けているようにネット株だったからこそ、赤字・低収益を投資家が許していたのであり、現実(オールド)の世界へ引き戻されると一気に再評価されてしまうのが正に現実である。このことは今のナスダック株価指数がバブルであることを教えてくれる良い例であると考えられる。
とうとう5000ポイントに乗せたNASDAQであるが、バブルがはじけるのにはご注意を!但し、ネット株バブルは弾けてもグローバルなネットの世界・市場は拡大を続けることに変りがないことは忘れずに…。真に恩恵を被る企業を発掘しましょう。