過去の独り言もみることができます。過去の独り言の目次はこのページの一番下にありまので、スクロールしてみて下さい。それでは、どうぞ!
平成12年11月30日の独り言「 Black Box (続き)」
プライバシーの侵害などの問題に対処するため、監視中のPCに、事前に警告メッセージが表示されるように設定することも可能ではあるが、逆に言うと「Black Box」は、バックグラウンドでステルス・モードにて動作できることから、PCを操作中のユーザーには全くわからない状況下でシステム管理が行えてしまうのである。これは大変。うかつなことを会社のパソコンでは出来なくなるのだ。これに対処するためにはネットワークに繋がっていない個人のパソコンを用意する必要がるということですな〜。あなたは常に監視されている!ということです。
最近、投資家側(buy-side)でも電話の録音がされるようになっている。コンプライアンス上の措置で、約定ミスが起こった場合の確認用というよりはむしろ、取引に当たって最良な執行が行われているかどうか、特定の業者に便宜が図られていないかを監視する意図があるのだ。既に従業員は性悪説に基づいて管理されはじめているのです。
以前「独り言」の中で、米の情報機関が全てのe-mail、電話の内容を監視しているという話をご案内しましたが、各企業単位でもこのような管理を徐々に行うことが出来る環境が整いつつあるということなのである。世の中、便利になればなるほど、このような苦痛も起こるということですね。
この怖〜いソフトウェアの標準パッケージの価格は、1ライセンスUS99.9ドルから(安いのが余計に怖い)で、無料の試用版も同社のサイトで提供されている。もう既に導入している企業もあるかもしれませんよ。あなたの会社も…。
平成12年11月29日の独り言「 Black Box 」
「Black Box」はシークレット・エリアという意味ではなく情報管理者用のソフトウェアの名称である。米eNFILTRATOR Softwareは、指定したPCで行われたすべての操作内容を詳細に報告する管理者用のソフトウェア「Black Box」を発表した。
Black Boxは、どのアプリケーションを用いてどんな仕事が行われていたのか、キーストローク単位で詳細に管理者に報告する。報告内容は、表やグラフなどの見やすい形で表示され、仕事内容を分析して、従業員の作業効率や生産性を計算することも簡単にできるようになっている。全作業内容が記録されるため、データのバックアップとしても使用できる。
また、特定の単語を指定し、その単語がタイプされた時点で警告メッセージが通知されるようにする「Alert」機能も装備可能で、仕事とは無関係の作業をしている人や、社内の重要機密事項をリークしようとしている人を、瞬時に発見できるようになっている。こ・怖いシステム。
PCに向かっていながら実際には仕事をせず、私用のメールを書いたり、インターネットで暇つぶしをしたりしている従業員が社内にいても、なかなか発見しにくい状況が、現実に存在しており、PCを仕事にフル活用するオフィスが増える中で、管理者側からすると、こうしたサービスのニーズが高まってきているのも事実である。
>>明日に続く…。
平成12年11月28日の独り言「いいかげんにしろ!」
加藤氏の一件は未だに尾を引いており、加藤・山崎両氏の自民党除名は無かったものの、加藤氏を支持し欠席を決めた議員には大臣ポストを渡さないとする動きが出ているようだ。まあ、加藤サイドも中途半端に勝負に負けたのだから、それくらいは覚悟しているとは思うが、それをあからさまに見せしめとして使う自民党の執行部はその程度であるとも映る。
結局、派閥とか、ご褒美という位置づけで大臣を決めているに過ぎないことを声高に叫んでいるようなものなのだから。本当に適任な人を適所に配置するという姿勢がないのは大変残念である。
また、あの日に一躍主役になったコップの水掛おじさんであるが、この人も全く国民に謝罪する様子もない。自分の選挙区に戻って、ひたすら頭を下げているらしい。まあ、選挙区の支持者にそっぽを向かれたら、たまらないのは分るが、貴方のやったことによって国会が空転したことについて反省し国民に謝罪する必要を感じて欲しい。迷惑を被ったのは貴方の選挙区の人達だけではない。
森首相はほんとに間の悪い人で、「自分もよくやじを飛ばされる立場にあるので、ひどいやじが飛んで来ると、水をかけたくなる気持ちも分からないでもない。」と発言。まあ、これは本音で、それくらい言わせてあげれば良いじゃない。ちゃんと先に「水をかけるというのは良くないことである」と明言しているのだから。
それよりも、野党側がこの森首相の発言について「国会を冒涜している。けしからん!」「徹底的に追求する」とまた、人の揚げ足を取るような行動に出ていることが解せない。この人たちのレベルというのは本当に低い。国会を冒涜している言うならば、我々国民から言わせると下品なやじ合戦の方が、国会を冒涜している行為だと思う。「このちょんまげ野郎!」などと国会内で叫ぶ行為は国会、いやいや国民を冒涜している行為とは言わないのか?「やじ合戦は国会の名物で1年生議員はやじり方から勉強するのが国会の常識」などというアホなことはやめて、これを機会に低レベルのやじ合戦などなくすべきである。このようなものは過去の悪しき慣行を変えることの出来ない政治のまさに象徴である。そして、野党はもっと、建設的な議題を持ち出して論争をしてほしいものだ。ほんとに、いいかげんにしてもらいたい!
平成12年11月27日の独り言「内閣不信任決議案B」
中田氏は今回の加藤氏の“寸劇”に対し以下のとおりコメントを発表しているのでご紹介したい。
「森内閣を信任した人達の責任は・・・・2000年11月21日 火曜日 4:23」
内閣不信任案の採決は午後9時に始まったものの、もつれた結果、日付が変わって21日午前2時40分から再開された本会議で午前4時前、賛成190:反対237で否決されました。(私自身は賛成票をいれました)
加藤紘一氏の行動は、試合開始の寸前で試合放棄をしたような形であり、私も失望しましたし多くの有権者の皆様も同様ではないかと思います。野中幹事長は昨日(20日)の午前中までに加藤氏が態度を変更しなければ「除名する」と言い、加藤氏は「100%勝つ、私は不信任案に賛成だ」と言っていたものの、結局どちらも言葉通り履行されず、終わってみれば彼らの言葉遊びに付き合わされたということでした。
国会議員という同じ立場の者からすれば実に情けなく、「あなた達のような人のお陰で政治の信頼が一向に回復しない」という思いを強く持ちます。
なぜこういうことになるのか。それは、自民党の人達は権力を維持し利益誘導をすること無しには自分の立場(議員)を維持できない人達だということに尽きます。自分の志に忠実に行動することができない人達なのです。
「一人でも行動する、政権党から一時離れても正義を貫く」といった姿勢で行動すれば、結果として国民の支持、政権、政策実行というものは自ずから着いてくるはずなのに、「権力側にいる=自民党は離れない」ということを絶対に譲らない前提に置いているわけですから、当然の結果として、世の中を変えるバーニングパワー(起爆剤)にはなりません。森内閣の不信任案は否決されました。すなわち森内閣は信任されたのです。
その意味で有権者の皆様に今後是非ご覧いただきたいのは、森内閣を彼らは信任したわけだから(欠席した人も同じです)、森内閣を軽々に批判したりしてはならないし(田中真紀子のような無責任さは許されない)、森内閣は絶対に「来年夏の参議院選挙を戦えないから」というような理由で辞職してはならないし、また同様の理由で内閣を代えたりすることは許されないということです。
彼らには彼らなりの仕事を進めてもらい、有権者の皆様が来年夏の参議院選挙において今回の件を頭の中に留めていただいてご判断をしていただくということをお願いしたいと思います。
衆議院議員、中田ひろし
今回の一連のお笑い政治劇の結末(内閣不信任議決案否決)については15日の時点で外人の政治アナリストが一瞬で見抜いた様に加藤氏の「計画全体(whole plan)が、はずみ(by accident)」であることを証明するに十分であった。私も中田氏がラジオのトークの中で言ったとおり、加藤氏の政治生命は終わらせるくらいの厳しさを選挙権者が持たなければならないと思っている。
今回の件で加藤氏に寄せられた批判の言葉は某テレビ局だけでも1日で3000件を越えたという。しかも、これまで政治に関心の薄かった若年層の声が多い。そういう若い人たちの期待や夢をぶち壊した加藤氏の責任は大きく更に若者の政治へ不信を増大させたのではないかと危惧する。
但し、今回加藤氏が政治生命を失ったとしても、ひとつだけ加藤氏の残した功績がある。それは先週の独り言でご紹介した「ネットの利用方法」である。加藤氏本人が「インターネットや文字では伝えられない感性もある」とネット戦略がうまくいくかどうかには不安を覗かせていたが、逆に、おそらくこれ(ネット利用)によって今まで政治に関心の無かった学生を始めとする若年層(選挙権を持たない者までをも含む)が政治に関心を持つ切っ掛けを作ったと推察する。私もこの反響を見るまで「ネットでも(世論への訴えかけを)行なっているということにより、より宣伝効果を上げる狙い」くらいにしか受け止めることが出来なかったが、これは大きな変化であり、収穫である。加藤氏にとっては嬉しい話ではないだろうが、「瓢箪から駒」とも言える意外な副産物を生んだ点は評価したい。
平成12年11月24日の独り言「内閣不信任決議案A」
中田氏は「不信任案が可決されるかもしれない期待があったが、結局、加藤グループが欠席となり、試合開始の寸前で試合放棄をしたような形で終わりました」と振り返っている。11月20日(月)午後9時40分頃、中田氏はニッポン放送「緊急、特番:森総理どうなる?」に出演。以下、中田ひろしが、ニッポン放送の特番に電話で出演した内容である。
――神奈川8区から、元首相がかわいがっていた元官僚を(先の選挙で)大差で破り、無所属で活動し続けている衆議院議員の中田ひろしさんです。
驚くような結果(加藤氏が内閣不信任案に対して欠席を決めたこと)ですね。どう思われますか
中田:茶番ですね、こんな事をやっているから、政治が国民から信頼されなくなるんじゃないですか。
――昼に(衆議)院内で、中田議員と会った時は、いけるような話でしたが。
中田: 今朝までは、加藤さんが「勝てる」と言っていたので、まーいけるかなぁと思っていたのですが、結局は中身がない「ことばあそび」でした。
――しかし、その「ことばあそび」に民主党をはじめとする野党側がつき合わされたことになりますが。
中田: 野党側では、元々不信任案の提出を行う予定であり、それに加藤さんたちが乗ってきたものなので、結局、元の鞘に戻っただけという状態ですね。
――(加藤さんたちからみて)最もいいというシナリオはどのようになることと読んでいましたか。
中田: もし可決されたとしたら、(衆議院の)解散か総辞職ということですが、自民党の今の状況だと、解散はできないでしょうから、加藤さんたちを含めた形で少数与党を作り、構造改革ができる状態にして、それから解散を行うことが最もいい状態だと思う。
――過去の経験からいえば、連立内閣でもいけると考えられましたか。
中田: 羽田内閣は、少数与党であったのですが、解散を怯まず、国民を信じて行動した。またそのように行動することが最も大切であるはずだ。
――今で考えると加藤さんと野中さんとの「できレース」といわれても仕方ないようですが。
中田: あと2,3日すれば答えが見えてくるかもしれないが、結局は(処分などもないように自民党内で)手を打ったと考えられますね。
――だとすると、野党は蚊帳の外で、自民党内の器でごたごたとやっていただけですね。
中田: コップの中の小さな嵐だったね、結局は、となりますね。
―― なんか(国民を含め)みんな巻き込んだのに、加藤さんという政治家は今後どうなりますか。
中田: 政治生命の危機じゃないですか。だってまた、何かやるようなことがあったら、皆さんは信じますか。誰も信じないでしょう。
――そうですね。ちょっと信じられませんね。
中田: 今回だって(色々な番組などに出て)「勝てますか」、と聞かれて「勝算あり」と答え、「今後の長い道のりの第一幕」だとかっこいいことを話していたので、信じてみようかなと思っていたが、こんなんじゃ誰も信じないでしょう。
――政治は恐ろしい世界ですね。魑魅魍魎(ちみもうりょう=たたりをするおばけのこと)ですね。
中田: 本当に、お化けがいっぱいですね。
――今後の対応については、どうなりますか。
中田: もう少ししたら、内閣不信任案が否決される(日が変わった21日午前4時前に否決された)ことになるでしょう。そうなると(国民が望んでなくても国民が選んだ国会議員によって)『内閣は信任された』事になるのだから、簡単に森政権を途中で変えるわけにはいかないでしょう。ここまでして簡単に変えたら、やっていることといっていることが矛盾してしまう。
――野中さんは、「皆さんの協力で森政権を支え、12年度の補正予算などを成立させ、国民の皆さんの期待に果敢に答えていきたい」といっているが
中田: 言っているようにやっていただくしかないでしょう。今後、もし、森政権を変えるようなことだとすると、何のための否決だったのかということになるでしょう。
――自民党内で、総理をとっかえひっかえしているじゃ話にならないと。
中田: 少なくても来年の参議院選挙までは、森さんでやって貰わないといけないでしょう。(加藤さんは今のままでは参議院選挙で勝てないと言っていたのに対して)自民党は続投で戦うことを認めたのだから。
――この後、虚しく投票することになりますが、ありがとうございました。
中田: ありがとうございました
中田氏の無念と憤りが伝わって来る内容です。更に、内閣不信任議決案が否決された後の中田氏のコメントを来週の独り言でご紹介したいと思います。今週はこのお話で終わってしまいましたね。
平成12年11月22日の独り言「米国債券ポジション」
貿易赤字が予想を上回り7−9月期のGDPが速報値を下回るとの観測から買いが集まった。7−9月のGDPは上方修正されるとの見方が多かっただけに影響も大きかろう。しかし、今のマーケットはある程度投資家のロングも出来上がっており(某証券会社のクライアント・サーベイも先週、最近では最もネット・ロングが増加しており、今週も若干ロングの数が減少したとはいえ大幅ロングに変わりない)、景況感だけでは上値追いは難しい。
通常、前出のクライアント・サーベイがロングの時は逆に相場下落を警戒した方が良い場合が経験的にも多い。しかし、出来上がっているのはスティープニング・ポジションであり、フラットニングは想定されていない。そのため相場が大きく動くとすると、フラットニングであることが考えられる。
また、シカゴのスペック筋のロングが異常に積み上がっているのも明らかである。先物はロングがいればショートもいるのは当たり前。スペックがロングであると考えると、明らかにヘッジポジションの先物売りが多いということである。ヘッジが国債先物に大きく入っているということは、何らかのプロダクトをロングな投資家・トレーダーが、国債の先物でヘッジしているという構図が窺える。
従ってクレジットもののスプレッドが拡大傾向にある現状の傾向はヘッジ筋の買い戻し圧力を強めるということが想定できる。特に投資銀行の決算が11月末にあるということと、先物の限月交代が近づいていることがこの傾向を強めよう。スペック筋のポジションは利益になっており、すぐに利食いを入れなければならないというポジションは少ない。ヘッジ筋の先物買い戻しの方が先に行動を起こしそうである。そのため、国債の利回り急低下に要注意。特にヘッジは先物に入っていることから、先物の最割安銘柄に注目されたい。
平成12年11月21日の独り言「内閣不信任決議案」
先日の加藤氏欠席による内閣不信任議決案の裁決であるが、大変、後味が悪い。先日、加藤氏について「弾みでの決断(行き当たりばったり)でビジョンが感じられない」とコメントしたが、このような結末になろうとは、予想以上の情けなさを感じる。
以前より、この独り言にも登場している中田宏衆議院議員は22日までニュージーランドに出張の予定であったが、内閣不信任議決案に対し「賛成」の投票をするために19日に急遽帰国した。国会議員として当然の行動である。彼の意見を皆さんにも、お知らせしたい。
中田ひろしのひとりごと
2000年11月19日 日曜日 21:13 「明日の不信任案には・・・・」
ニュージーランドより、急遽今晩午後7時に帰国いたしました。本来は22日帰国の予定でしたが、明日は内閣不信任案の提出・採決という状況ですので、衆議院議員としてこれに臨まなければなりません。
ニュージーランドにいる時間はわずか1日でしたが、その間、会議の傍らずっと東京と連絡を取り合い情報収集はしてきました。成田に着いてからも早速最新の情報を収集してきましたが、ともかく現段階では明日の本会議決戦になる可能性が高いと言えます。
私からすれば、加藤紘一氏の行動は率直に申し上げれば「自分自身が『森喜郎』とこの間(首班指名の時に)書いた人が何を今さら」という思いがないわけではありません。また、「世論が支持してない」などというのは政治家としてまったく不見識であり、「何のために森ではだめなのか」という点もはっきりしません。しかし、現在の自民党的な政治が長続きすることが何よりも日本の構造改革を遅らせ、日本の未来に暗い影を落としていると考える私としては、自民党が政権にしがみつく現状を打破することは先決であり、その一点で加藤氏の「反乱」を歓迎します。
そして、自民党を出て構造改革をやり遂げる同志を募って政界再編につながるなら私自身も大いに支持し協調していきたいと思います。
とにもかくにも、明日の不信任案が可決されるのか、否決されるのかにすべてはかかります。
私は当然、不信任案に賛成します。仮に、不信任案可決の場合は万に一つ以上の確率で解散・総選挙も予想されます。ひるまず、行動していきます。皆様のご支持、ご指導をお願いし、またご意見もお聞かせいただければ幸いです。
19日午後9時、国会事務所にて、 衆議院議員、中田ひろし
と、いうものである。しかし、加藤氏の行動は中田氏の期待を真っ向から裏切るものであった。彼はその悔しさを翌日ニッポン放送「緊急、特番:森総理どうなる?」に出演し語っている。
>>続きは24日に…。
平成12年11月20日の独り言「11000件」
いやいや、11000件のアクセス件数です。どうもありがとうございます。件数が増える毎に引け値予想にご参加頂く方の数も増え、それは、およそ1000件のアクセス件数に1名づつの増加という感じです。今回もKENさんが参加して下さりレギュラー10名というところでしょうか?
いままで、引け値予想に参加したことの無い方もあまり堅苦しく考えず、気楽に参加して頂ければ結構です。半期毎に円債・米債・為替の3分野で優勝者を決定し、表彰を行なっています。優勝者にはマーケットプロファイル協会から記念の楯が贈られますが、これまでで最も多く獲得しているのはMUTAさんの3つです。
そんな、こんなの「あるファンドマネージャーの独り言」ですが、引続きどうぞ宜しくお願いします。tetzu
平成12年11月17日の独り言「ネットの利用方法A」
本日(15日)、弊社に外人の政治アナリストがやってきたが、その洞察力は怖い。以下に簡単に記したい。
従来から日本について「本気で改革しようと考えており、最悪は去った。一方で一気に膿を出すような改革は行なわず、景気を圧迫する局面が継続」と判断し、円強気、JGB強気であったが、今回の来日で様々な人と面談し、驚いた。
何に驚いたかというと、日本に改革続行が必要なことは明らかで、全ての人が思っていなくても、誰か1人、二人は何が必要でなぜ必要なのかを理解していて推進役となっていると考えていたにも関わらず、加藤氏を含めてそんな人がいないことを知ったからだ。
更に加藤氏については計画全体(whole plan)が、はずみ(by accident)と知った。事前の計画無し、その後何をするのかも計画無しということが認識できた。
自民党内では第2の森さんとして使うのに、加藤氏ではなく、河野・橋本・高村の中で使い勝手が良いのは誰か現在検討中。
加藤氏はクリアで実行力も有すると世間で言われているが自分自身のビジョンが無い。逆に橋本氏は国民の人気は高いがポリシーを持ちコントロールしにくいので判断しかねる。高村はポリシーが無いので長老達が操作し易いと判断している。
いずれにせよ、今回の政変を踏まえても構造改革が加速する可能性は低い。政治的リーダシップの欠如(ノー・チェンジ、ノー・リフォーム、ノー・リーダシップ)、構造改革の遅れから今後は円が売られる方向に見方を変えた。
と手厳しい。
今回の加藤氏の行動から端を発した動きは内閣不信任議決案の国会審議に持ち込まれ、本会議決戦にまでもつれこみそうな様相であるが、自信を見せる加藤氏の言動をにますます注目したい。加藤氏のホームページのURLはhttp://www.katokoichi.org/である。
平成12年11月16日の独り言「FOMC」
FOMCでは予想どおりインフレ警戒バイアスが継続された。マーケットは失望したというコメントが多いが、どう見ても債券買いのフレンドリーな内容。また、ステートメント発表後に起こったフラットニングに対しては「違和感を覚える」との意見が大勢となっているが、逆に当然のフラットニンクである筆者は見ている。
今回のステートメントからは雇用の逼迫からくる賃金インフレ懸念が払拭できるまで、潜在成長率を下回る水準まで成長が減速しても金融は引締めたまま放置する姿勢を確認した。
年初より筆者はFRBの政策の目的地(ここで言う目的地とはFRBの金融政策が潜在成長率レベルの巡航速度への減速を意図するものか、需給のインバランスを解消するために潜在成長率レベル以下まで一旦減速させるつもりなのか)について注目していたが、なかなか彼らの行動・発言からは掴みかねていた。
しかし、昨日のステートメントによってFRBの政策目的地は後者、即ち潜在成長率レベル以下まで減速を促すものであることが明らかになった。これはマーケットに大きなインパクトを与える可能性が大きい。
現状、米国の経済成長率はほぼ潜在成長率レベルまでスローダウンしてきており、来年度の見通しについても3%後半の正に潜在成長率レベルの落ち着いた成長が期待されている。所謂ソフトランディング・シナリオである。
しかし、金融政策当局が需給のインバランス、特に雇用の逼迫がおさまるまで潜在成長率を下回っても引締め継続を示唆したことは重要なことと考える。ましてや雇用指数は景気の遅行指数である。したがって、米の景気についてはハードランディングする可能性が高まったと認識する必要があろう。
ただ、今回のステートメントは明らかにグリンスパン氏がマイヤーを始めとする鷹派理事らに大きく譲歩して出したものであることは間違いない。「需給のインバランスを解消するためには潜在成長率レベル以下まで景気を鈍化させる必要がある」とする意見は、元来鷹派理事らの持っていた政策目的地であるからだ。
しかし、一方でグ氏は経済が急失速しかねないと判断される場合にはグ氏がいつでも行使できる「即時利下げ」のオプションを鷹派理事らから取り付けていることが考えられる。その場合にはインフレ警戒型バイアスを持ちつつ利下げということも有り得よう。現在のバイアスについては政策バイアスとは違うので一足飛びと表面的には見える政策変更も実行が可能であることには要注意だ。
昨日のステートメント発表後、マーケットは長期債の買いで反応した。景気減速感と新政権による大規模減税期待などを織り込みながらスティープニングのポジションを取ってきたマーケットにはショックが大きかったはずである。フラットニングが予想以上に進む可能性は引続き大きいことに注意する必要がありそうだ。
平成12年11月15日の独り言「ネットの利用方法」
「ホームページで何を考え、どう思っているのかをメッセージで伝えていきたい」。自民党の加藤紘一元幹事長がネットを利用して顔の見える政治家になろうとしている。政治の世界では「数の理論」が重要となことは常識であるが、ネットによって世論を動かし山を動かそうということである。
本人も「国民の常識に目線を合わせ、こくみんんと一大運動をしていきたい」と世論の盛り上がりに期待をかける。テレビなどのマスメディアが最も大きな情報散布の媒体であろうが、ネットもその材料の一つである。というか、ネットでも行なっているということにより、より宣伝効果を上げる狙いがあろう。
10日に「緊急メッセージ」を掲載し、内閣不信任決議案への同調があり得るとの発言の真意を説明しており、今後も頻繁に更新する考えらしい。逆に本人も「インターネットや文字では伝えられない感性もある」とネット戦略がうまくいくかどうかには不安も覗かせている。
加藤紘一の降って沸いたような今回の突然の行動であるが、本人は「長いドラマの始まり、期待して欲しい」と語るが、筆者はちょっとした「はずみ」で成り行き上こうなってしまった。軽い嘘(本音)が重なってできた複合的産物であると認識している。
従って、彼は「長いドラマの始まり」と言っているが、その長いドラマの筋書き(ビジョン)はなく、成り行きまかせのドラマと推測する。取りあえず、人気の無い、支持率の低い森内閣は世論を動かせば倒せると踏んでいる程度と思われる。従って、この薄っぺらい行動はその後のストーリー展開が難しい。加藤氏は先のことについて敢えて話さないような素振りでいるが、話すことが無いという風に理解する方が分かりやすい。
>>続きは明後日に…(16日は米FOMCに対する投資判断のコメントを掲載する予定のため)。