過去の独り言もみることができます。過去の独り言の目次はこのページの一番下にありまので、スクロールしてみて下さい。それでは、どうぞ!


平成13年5月1日の独り言「質問」

週末に金融情報交換室に下の質問を頂きましたのでお答えしたいと思います。

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287] ファンドへの情報提供のお仕事 投稿者:ポチ 投稿日:20010428 () 2335

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金融のお仕事からは、まったく縁がなかった私なのですが、今、社内失業しそう、、、

そこで、新しい仕事として思いついたのが、現在取引のある会社の情報提供をファンドへ行うこと。 ある分野の中小企業約500社との取引がある某大手商社の一部門なのですが、ファンドでの必要情報を中小企業から提出してもらい、対価を頂くというのは、可能なのでしょうか。 この連休は、経営分析の勉強に費やすつもりです。 

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回答:

「ファンドでの必要情報を中小企業から提出してもらい、対価を頂く」というのはビジネスにならない訳ではないでしょうが、@現在所属している企業がビジネス上、入手した情報を外部に流しても良いと承諾するかどうか、A取引先企業が情報を第三者に流してもよいと承諾するかどうか、B中小企業の情報というのはミクロのビジネスの動き・流れを把握するには有効な情報かもしれませんが、ポートフォリオに組み込み可能かどうかが不明であることから困難を極めるような気がします。また、上記@Aがクリアできず、不法な手段で得た情報で対価を取ることはお勧めできません。

しかし、@Aの条件をクリアした上で、プライベート・エクイティ・ファンドなどの投資家が、業界として将来の伸びが期待できる特定の業種に対してであれば、対価を支払うことはあり得ると考えます。また、独立しても現在の情報量・質が落ちないのであれば、情報提供会社を起こすことも可能かもしれません。また、その業界のアナリストになるということも一つの選択肢かもしれません。答えになっているかどうか分かりませんが、ポチさん頑張って下さい。

「あるファンドマネージャーの独り言」では皆さんのご感想、ご意見、ご質問等をお待ちしています。お気軽にどうぞ!


平成13年4月26日の独り言「小泉新政権A」

キーとしてはレポートの最終行にご指摘のとおり「日銀はデフレ克服のための猛烈な流動性増加を視野に入れている」というところでしょう。当然、構造改革には大きなデフレ圧力がかかると思われますが、マーケットがデフレを意識したことで、それまで延々と続いてきたデフレの相場は既にマーケットに織り込まれたと考えた方が良いでしょう。猛烈な流動性供給も視野に入っていますし、この流動性が海外マーケットの変化で本邦投資家の外債投資に結びつかなかった場合、国内にかなりの過剰流動性が残ることとなるでしょう。このテーマの相場はまだ若いと思いますので意外に続くと見ています。

金利についてはおっしゃるとおりで「超長期ゾーンまでフラットニングが進む保証はない」ですよね。逆にデフレの相場は既にマーケットに織り込まれたとすれば後はゼロ金利継続の時間軸の問題だけです。したがってイールドカーブは異常な下に凸の形状となるでしょう。それは10年金利についても同様で5年−10年スプレッドは歴史的な水準を付けると思います。また、基本的に財政で円債が売られることも無ければ、買われることもないと思います。直近の50bpの金利上昇(10年国債利回り)を財政のせいと解釈すると結論がズレると思います。私はデフレにマーケットがやっと気づき、織り込んだ(急速な金利低下。非常に長い間デフレ状況に置かれていたために感覚が麻痺してたのでしょうね。G7で指摘されてやっと当の本人−「日銀及び本邦投資家」−が気付くくらいですから)後、政府・日銀がそれに対するアクション(対処療法)を取り始めたから上昇したのだと考えています。

勝手なことをつらつらと書きましたが、何かのヒントになれば幸いです。笑って読んでください。


平成13年4月25日の独り言「小泉新政権」

某アセットマネジメントのエコノミスト&ストラテジストの方(ちょっと違いますか?)から「小泉レポート」を頂きました。ありがとうございます。その中で筆者の感じたことを思ったままに書き連ねたいと思います。

先ず第一に政治の世界は如何ともし難く、どうなるのか分りかねるのですが、ただ、今後については新内閣の支持率がポイントとなると思われます。外国人投資家の動向によって日本株式の動きは大きな影響を受けていますが、この外人の買い越し額・売り越し額が内閣支持率の動きとマッチしています。従って、新内閣の支持率が上がれば外人の買いが見込まれ、日本株も上昇という見方も出来ます。

もちろん、内閣支持率が上がるということは将来への期待が上昇しているということですから、それに対し株式マーケットがポジティブに反応するとの見方ですが、逆に株式市場が上がると、支持率が上がり、株価が下がると支持率が下がっているだけ(日本人のマインドは株式市場に影響を受けやすい?)かもしれないのも事実です。

今回は自民党員が選んだ総裁ではありますが、国民全体で選んだというイメージが醸し出されているのも事実。まあ、取り敢えす私は新内閣支持率に注目してみます。

第二に中位株堅調ですね。バリュー株が吹くのはご指摘のとおりで、

  1. 猛烈な流動性相場でマネーサプライの伸びが加速していくか、
  2. 物価指標などでデフレ圧力の弱まりが確認できるか

と思います。

今はそのどちらの点についても変化するかもしれないという期待があることから、この上昇は健全なものと考えます。当然のこととしてこの期待が裏切られた時の下落は考えるだけでも恐ろしいですが、このような変化が期待できる時が最も株価の変化する時期と思っています。

>>明日に続く。


平成13年4月24日の独り言「円債相場」

昨朝のモーニング・サテライトでTMの方が最近のJGBは財政悪化懸念で売られているとおっしゃっていましたが、私は違う見方をしている(一部の理由はそうでも)。

別の方で今回の海外勢HFのショート理由を――総裁選を契機に「変わる日本」に期待:75%、財政懸念:20%、格下げ懸念:5%未満と分析するストラテジストの方がいらっしゃいましたが、私もその見方にAGREEである。逆に国内勢は格下げが理由という人が意外に多い。

また、市場分断しているというのは足下正しいと思いますが、それが外人のせいと説明するのは如何なものだろうか。実際、4月は現物の売り越しは少なく超長期債利回りは外人が売ったことによって上昇しているというのは変な解説だ。3月の売りも基本的には、@金利低下局面での利喰い売り、A「期待」に伴う株式へのシフト、B「スワップpay・JGBbuy」のアンワインドの3つが主たる要因と考えられる。財政や円安で売っている訳ではなかろう。従って、良い金利上昇75%対悪い金利上昇25%と言い換えることも出来そうだ。

従って小泉新内閣の手腕には注目が集まる。内閣支持率の変化には外国人投資家が注目をしており、上昇すれば日本株の買い越し額は増加しよう。それは日本に対する期待の大きさとして良い金利上昇を促す触媒ともなりかねない。

また、上にも出てきた「市場分断」であるが、足下正しいと思う。しかし、「外人が売れば超長期ゾーンが売られるから外人の動向が今後のイールドカーブを決める。外国人投資家がどう動くかが重要。」などというTMストラテジストの発言には閉口してしまう。外国人が売ったとしてもそれが理に適わないものであるならば、そこに収益のチャンスがあるはずだ。イールドカーブが歪んでいる、歪むとするならば、そうなることに何らかの理由があるはずであり、それを明らかにして説明・レコメンデーションするのがストラテジストである。外国人がなぜそのような投資行動を取るかが重要なのだ。従って、そんなストラテジ、ストラテジストは笑い飛ばしっちゃう他ないということですね。


平成13年4月23日の独り言「アクセス件数14000件」

本日アクセス件数が14000件となりました。13500件到達が45日でしたから12営業日で500件ということになります。これは流石に最短記録でしょう。有り難うございます。

極力、タイムリーなアップをと心がけていますが、様々な事情(超が付くほど忙しい時もあるということも含め)もあり、掲載がdelayする場合もあることをご了承下さい。ただし、これまで同様、ポジショントークについては余程のことが無い限り毎日アップしますので笑ってお読みになって下さい。

また、先日は「週末引け値予想コンテスト」に新しく“巨人ファンさん”のご参加を頂きました。半期にお一人ずつのペースで参加者が増えていることを大変嬉しく思っています。末永く宜しくお願いします。

このサイトに掲載されていることはHPの標題のとおり、あくまでも「あるファンドマネージャーの独り言」です。本ホームページは信頼できると思われる情報に基づき作成していますが、その正確性・完全性に関する責任は負いません。ご利用に際しては、御自身の判断にてお願いします。また、本ホームページに示した意見は、そのページの作成日現在の意見を示すのみであることもご理解下さい。筆者は本ホームページ中の情報を合理的な範囲で更新するようにしていますが、都合によりできない場合もありますので、その認識の範囲でご参照下さることをお願い申し上げます。


平成13年4月20日の独り言「FRB緊急利下げ(続き)」

エコノミスト・ストラテジスト達は彼らのコンセンサスの先を行ったFRBにBEHINDしたことに屈辱を受け、今度は再びFRBを追い越そうとしている。そういうスタンス自体がどうかしている。彼らが振れすぎることが間違ったバイアスを市場にかけ、マーケットのボラティリティを上げている。

今回の利下げはマーケットでほとんど予想されておらず、意外感のある利下げだったことは事実だ。これはセンチメントの回復が認められ、5月までFRBは利下げを待つだろうと市場参加者が考えていたからだ。

マーケットのイニシャルアクションは2年債を中心に金利低下した。しかし、2年債についても5月の利下げが4月に前倒されただけならUNCHANGEでも不思議ではない。ましてやテクニカルが未だ悪い(=投資家のポジションが悪い)長期債の反発には疑問符が付く。今回の利下げはセンチメントが改善してきていた株式マーケットを更に押し上げることが予想されるからだ(短期金利は政策金利に強く影響を受けるが長期金利はマーケットの期待を反映して先に動く=教科書にも書いてあるゾ)。

この利上げは別の側面から見ると株式の「押し上げ介入」。これまでは株価が先行して下落し、FRBに利下げを“おねだり”して、利下げが行われると瞬間ショートカバーが入った後、出尽くしてから売り直される繰り返し(買い支え介入)。しかし、今回はリズムが違うことに注意が必要だ。

為替介入でも買い支えの介入をしても効果は薄く、押し上げ介入の方が小さな介入金額でも効くのと同様である。ブンデス・バンクなどの得意とするところだ。その意味ではFRBは金融政策のタイミングに関して市場分析を緻密に行っていると解釈できよう。もとよりファンダメンタルズについては詳細な分析がなされていることに口を挟む余地はない。

おまけとして付け加えておくが、ECB(欧州中央銀行)にとってはFRBの先制的な利下げが想定どおり米景況感の改善を促すことに成功すれば、年後半の欧州域内成長回復期待も強まることから、金融政策については、より様子見姿勢を強めることが可能になろう。従って、欧州債マーケットは米国債券市場よりも更に厳しい環境に変化したと言うことが出来る。


平成13年4月19日の独り言「FRB緊急利下げ」

昨日、FRBは臨時連邦公開市場委員会(FOMC)でFF金利、及び公定歩合の0.50%の引き下げを決定した。これでFFレートは4.5%となり年初からの利下げ幅は2.0%となった。4ヶ月で200BPはかなりアグレッシブな利下げであり、これで今回の利下げ局面では初回に続いて2度目のインターミーティングでの利下げ決定となった。

今回のFRBの利下げについてはマーケットの意外感は強いが、エコノミスト・ストラテジストが市場の動き・センチメントの揺らぎに振らされる中、グリンスパンは必要な利下げ(足下若干改善してきたマーケットセンチメントの押上げ)を淡々と行ったと解釈している。利下げの打ち止め感を出した場合、緊急利下げの効果が薄れることから、「引続き必要であれば利下げを行う」旨の表明を行っているが、今回の利下げに関するステートメントの中にあるとおり、基本的には不透明感に対する保険的な意味合いが強く、よほどの悪材料が出ない限り、今後はFRBが様子見に入る可能性が高いと考える(5月FOMCで利下げを見送る可能性も高い)。

なぜセンチメントの押し上げが必要かというとであるが――、足下の企業業績は悪化しており、生産調整、投資抑制から、次の段階である雇用調整が急速に進んでいる。したがって、今後最も懸念されるのは個人部門のトータルのインカムが減少する(企業はコストダウンで利益の改善が期待されるが、個人部門は所得が圧迫される。当たり前であるが、個人部門から企業部門への所得移転であり表裏一体のことではあるのだが…)ことによる消費の減速である。今後更にセンチメントが悪化すれば負のスパイラルが起こる可能性が高いことをグリンスパンは多いに懸念しているのである。センチメントの後退でGDPの3分の1を占める消費がマイナスに陥れば即リセッションが待っている。

さて、話は変わるが、全くふざけたことに「インターミーティングでの利下げなし、5月の定例FOMCでも25BPの利下げになる可能性もある」としていた向きの多かったエコノミスト・ストラテジストらは今回の決定を受けて「5月も50BP、6月も50BP利下げを行う」と修正してきた。本当に軸足がぶれている。これほどヘッド・アップしてしまっていてはクラブにボールが当たる訳が無い。

また、今回のFRB措置は「マーケットの裏をかいた行動で、マーケットを弄び、余計な不安心理を煽るものだ」とする意見まで見られるのには驚きを隠せない。今回も利下げはグリンスパン議長の決断で実現したことは明らかで、筆者はこのタイミングの選択を率直に「GREAT!」と賞賛したい。次の定例ミーティングまでは時間がありすぎるし(ちょうど前回と次回の定例FOMCの中間)、株価動向、雇用統計、インフレ指標、鉱工業生産を確認し、センチメントがボトムを打って少し回復してきた正に今しかない“JUST”タイミングである。

>>>明日に続く…。


平成13年4月5日の独り言「アクセス件数13500件」

本日アクセス件数が13500件となりました。有り難うございます。徐々にアクセスが500件増えるまでの時間が短期化されているような気がします。先日、驚いたのはYAHOO!JAPANで「日経平均株価、銘柄入れ替え」というキーワードで検索を実行してクリックしてみたところ、何と昨年4月の「独り言」が出て来るではありませんか(その他にはもう1件しか検索に引っかからなかったにも関わらず…。クリックして画面が表示されるまで気が付かなかったというのも間抜けな話ですが)。それくらい最近の検索は小さなサイト、単語にまでサーチをかけているということですね。このHP自体、元来特定小数向けのサイトであるにも関わらず、時に存じ上げない方からのメールが届くこともあり、非常にうれしく思っております。引続き皆様方のお声を聞かせて頂ければ幸いです。

さて、いよいよ4月に入り、名実ともに新年度入りとなりました。2000年度下期の引け値予想も先週末で終了しました。順位は星取表どおりですが、ここで改めて各部門優勝者をご紹介しておきます。円債は本当に強いMU―さんが二期連続の優勝です。おめでとうございます。為替はちゃっかりGENさんが優勝。流石ですね。また、米債は最終週も2週連続のゲットでJETさんの完全勝利でした。凄いですね!

今週からはゼロクリアで新たに「2001年度上期引け値予想コンテスト」が始まります。新規で予想を始められる方も大歓迎です。「金融情報交換室」に直接、予想を書き込むか、メールを私宛てに送付していただけると幸いです。それでは今期も「あるファンドマネージャーの独り言」を宜しくお願いします。


平成13年4月4日の独り言「グリンスパンの信認A」

最近では米景気の悪化を示す経済指標が散見されても「インター・ミーティングでの利下げは必要ない」とするストラテジスト、エコノミストが増えてきている。320日に「50BPでは足りない」と言っていたのと同じストラテジスト、エコノミストである。

こんなに短期間に本当にその25BPは必要なくなったのであろうか?もし、そうだとすると彼らが言っていた様にFRBが75BPの利下げを断行していたら下げ過ぎとなっていたということに他ならないのではないか?

さて、足下の米経済状況は320日のFOMC以降本当に改善しているのであろうか?いや、寧ろ悪化していると言った方が良かろう。雇用統計も今週末に発表が予定されているが、最近の企業の行動は生産調整・設備投資圧縮から人員削減によるコストカットに既にフェーズが移行しており雇用環境は悪化していることに注意が必要だ。雇用の悪化、即ち個人部門トータルでのインカムの減少は唯一米経済を支えている消費を冷やす可能性も高い。GDPの3分の2を占める消費の悪化は即、リセッションを示す。

FRBがFOMC後のステートメントで示唆したとおりインターミーティングで利下げを実施した場合、あのストラテジスト、エコノミスト達は何と言うのだろう。「FRBは景気に対して悲観的すぎる」とでも言うのであろうか?FRBに勝負するべからずである。100年早い!


平成13年4月3日の独り言「グリンスパンの信認」

最近、グリンスパンの信認が低下しているとのコメントをよく耳にする。しかし、本当にそう言えるのであろうか?

320日のFOMCでFRBは50BPの利下げを実施した。株式マーケットはFOMCを前に大幅利下げを催促する展開となったが、グリンスパンは50BPの利下げを淡々と実施した。マーケット・ストラテジストやエコノミストは挙って「FRBはBEHIND THE CURVEに陥っている」「50BPの利下げでは足りない」と声を荒げた。

ただ、50BPで足りないと思ったのは、その予想をしたストラテジスト、エコノミスト本人達だけではないだろうか。米景気に対して50BPでは足りないのではなく、単に自らの予想75BPに対して25BP足りなかったということではなかっただろうか?自分の予想が外れたからといってFRBにあたるというのは頂けない。

ストラテジストはある程度その手の予想を当てることを要求されるであろうが、エコノミストがそのような“当てっこ”に参加していること自体がどうかしていると思う。短期的に50BPと75BPの差など明確に区分けできるはずもない。


平成13年4月2日の独り言「新入社員」

ほとんどの企業で本日は入社式である。真新しいスーツを着込んだ若者を多く見かけた。おそらく、中には来年のこの日に希望の就職を叶えるべく、リクルート活動に励んでいる現役の学生もいたであろうが。

一足お先にプロ野球は開幕しており、新卒入団選手、ルーキー(新入社員)は卒業前からキャンプ(就職先に出向いて研修)に参加、4月からの開幕に照準を合わせている選手までいる。まさに即戦力の養成である。

先日の巨人-阪神開幕戦で阿倍捕手は大活躍をした。ベテランの村田捕手は昨オフにコーチ兼任を首脳陣から打診された。しかし、彼は現役にこだわった。村田にしてみれば、阿倍はまだまだ若僧であり、負ける訳にはいかないということだ。しかし、勝負の世界だけに彼に優るものを有していなければレギュラーは奪われる。

阿倍は強肩で且つバッティングが良い。村田にしてみれば、肩では負けるが、プロでの長年の経験に基づいたリードという強みがある。バッティングにも意外性があり、それに加え、あの歳になってバッティング・フォームの改造まで行なっている。これまでの自分やり方を変えるというのは非常に危険な行為でもある。しかも歳を取ってからの改造は致命傷にもなりかねない。それを承知で村田が取り組んでいるということ、これは明らかに阿倍に負ける訳にいかないベテランの意地であろう。

我々の部署にも新入社員が配属されるが、学生のうちからアセットマネジメントを研究し専門性を磨いて入って来る人も増えてきた。この仕事、流石に即戦力という訳にはいかないが、今後数年後には変わっているかもしれない。若者には大いに活躍を期待したい。今日入社してきた新入社員は巨人の阿倍と同期なのである。

我々も勝てなくなればレギュラー・ポジションは後輩に譲らなければならない。従って、如何に常に先を走って行くかを考えることは重要である。新しいことにも前向きにチャレンジしなければならないだろう。頭の柔らかさはどう頑張っても徐々に衰えて来るし、伸び方が若者にかなわないのは明らかである。いつかは差を詰められる時が来るだろう。だからこそ、何年もやっている我々にとっては若い人の存在は大いなる刺激でもある。さあ、FAしても食っていける様にバッティング・フォームの更なる改良だ〜!


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