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平成13年9月18日の独り言「米国同時テロ後のマーケット状況について(その3)」
通貨につきましては、今回の事件では、米国内の金融センターへの直接的なテロであったことから「有事のドル買い」は起きずらく、ドルが主要通貨に対して売られる展開が予想されます。しかし、ドルの急落はグローバル経済にとって利益ではなく、各国が協調してドルのソフトランディングを図ることを想定しています。
ユーロ/ドルでは今回の事件が起こる前と同様、秩序あるドル安が進みドル高の是正が継続すると考えます。ユーロ高を中心としたドル高是正(欧州からの流動性供給が減少)に対し、日本が流動性を供給しドルアセットの下支えをするという想定をしています。言い換えれば、ドル下落のスムージング・オペレーションに円が使われるという見方です(安全弁としての円)。
従って、ドル/円では再びドル高に戻ると考えています。また、これについては@ドルの急落を避け、流動性の供給もほしいという米国と、Aデフレを回避し、景気下支えを円安で行いたいとする日本の両国の利害が一致しているという背景があると考えており、場合によっては協調介入も実施されると想定しています。
平成13年9月17日の独り言「米国同時テロ後のマーケット状況について(その2)」
更に、市場リスクの面から鑑みますと、以下の3点に注意する必要があると考えています。
従って、マクロ面の景気悪化による金利低下圧力と、有事下でのリスクプレミアムの上昇を含めた金利上昇圧力(特に利回り曲線のスティープニング)の両面があると認識しています。
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平成13年9月14日の独り言「米国同時テロ後のマーケット状況について(その1)」
今般の米国に対する同時テロについては、米国を中心としてマクロ的な影響が大きいと考えられます。7−9月期の成長率だけでもここ数日のマーケットの閉鎖や物流・生産ラインの停止、消費の手控えなどから約60営業日のうちの数日が止まる、または減少するということは、GDP成長率計算の上で考えると非常に大きなものにならざるを得ません。年率換算などされると余計に大きなイメージを与えるでしょう。
米国内では戦争の連想からガソリンスタンドに列が出来、場所によっては小売価格が4倍になっているところもあったようです。このような状況の中、消費者信頼感指数の下落が予想され、耐久財の消費が控えられることが想定されます。
先週発表されたミシガン大学消費者信頼感指数は91.5から83.6へ( 現況: 101.2-> 93.5、 期待: 85.2-> 77.2)急減速していますが、これらは全て火曜の事件以前、月曜までの調査結果であり、今後更に悪化することが予想できます。
また、マクロ経済の悪化は金利低下要因ですが、@財政支出の増大から財政悪化懸念が増大すること、A支払義務の生じた保険会社による債券売却など需給の悪化、B戦争状態に入った場合、原油価格の上昇や生産・物流が滞ることによる、生活必需品など物価の上昇、C海外投資家のリパトリエーションなど、金利上昇要因も多く存在することには注意を要すると考えます。
>>この続きは明日の独り言で…。
平成13年9月11日の独り言「ウルトラ定期C」
しかし、顧客は気をつけなければならないのは言うまでも無い。当然、この手の商品にずっと継続して預け入れ、負け続ければ、手数料を2%づつ取られることになるのだから。こんな低金利の時代にお金を預けて2%も手数料を取られるのだから大きなマイナス金利である。この手の商品は預金(定期預金)とは考えず、リスクの小さい投資信託という位置づけとして投資することが肝要である。
また、利回りも最大年率10%と歌っているが、要するに100万円預けて半年ものだから5万円ということである。手数料の方は年率換算するわけではないので2万円だ。従って、最大儲かっても3万円、年率換算6%であることを理解しよう。しかも負ければ年率4%の支払いである。このあたりの計算は顧客に簡単にばれないように、例示には300万円の元本で計算がなされている。結構巧妙だ。
更に利息には20%が源泉分離課税されるので、利回りは5%弱と考えたほうが良い。仕組みがちゃんと分かったならば、このような定期預金をするのは、馬鹿馬鹿しいことに気づくはずだ。前述のとおり普通の定期預金に日経平均のコール・オプション(強気型)またはプットオプション(弱気型)の買いが付いているだけのことだからだ。今までどおり定期預金を保有し、オプションの売買を行えば済むことである。「面倒だ」という方もいらっしゃると思うが、その面倒なことを金融機関がただでやってくれる訳はなく(特に外資系の金融機関は)、そういうところで(顧客には見えないところで)非常に大きな利益を出しているのである。
このような商品をどのくらいの顧客が騙されて(言い過ぎですね。)「乗せられて」、「理解せずに」が買うのか非常に興味があるところだ。
詳細をお知りになりたい方は以下のURLへどうぞ。
http://www.citibank.co.jp/gaika/ultra/top.html
平成13年9月10日の独り言「ウルトラ定期B」
このオプションはプットおよびコールの買い建てによるものであり、オプションのプレミアム支払いが発生する。かつても、この手の商品は流行ったことがあるが、多くの場合はその期間の利息相当分の金額でオプションを購入し、予想と外れた場合でも元本をキープするというものであった。金融機関はそういう仕組みの商品を金利低下が進むにつれていろいろと考えてきたのであるが、流石に近年金利がゼロに近づいてからは、プレミアムをひねり出すことも不可能になり、諦めていたものである。
しかし、今般シティバンクが世に送ってきたものは正にその手のもの、何か新しい仕組みがあるのだろうか?それとも、クレジットリスクのある債券をベースにして仕組み債を組成するのか。それだと、元本保証した場合シティバンクがデフォルトリスクを全て負うことになる。どこかのカウンターパーティに保証をさせれば、結局はプレミアムの確保は困難である。
どうやってプレミアムを支払うのか。答えは簡単だった。手数料という名目で定期預金を受け入れるときに2%の支払いを顧客に義務付けるのである。後から手数料を取るとばれてしまうので、先に取ってしまえば、いつの間にか手続きは終了しているし、償還の時には予想が外れても2%やられたという意識より元本は帰ってきたという印象のほうが顧客には強く残ろう。
これは発想の転換である。国内金融機関、特に銀行などは、完全にこの手の商品の開発を諦めていた。しかし、シティバンクは投資信託でも手数料という概念があり、最近では普通預金口座でも口座管理手数料の掛かる時代であり、仕組みもの定期預金に手数料が掛かっても良いじゃないか、という考えをストレートに出してきた訳だ。
>>明日の独り言に続く・・・。
平成13年9月7日の独り言「ウルトラ定期A」
さて、この商品の説明書を下に示したので、中身を見てみよう。
(キャップ付インデックス連動金利型円定期預金/申込み手数料型) 通称名:ウルトラ定期 | ||
| 金利は満期日2営業日前の日経平均に連動して決まるため、預入時点では、実際の適用金利は決まっていません。預入時点では、この預金で想定される最も低い利率(以下「最低利率」)および最も高い利率(以下「最高利率」)を表示します。最低利率および最高利率は毎日異なりますので、窓口またはシティホン バンキングにてお問い合わせ下さい。なお、最低利率は多くの場合0%です。 | ||
| 預入時点ではなく、預入日の日経平均を用いて決定し、書面で通知します。設定レートは預入日の日経平均から、当行があらかじめ指定する「差額」分だけ高い水準となります。当該「差額」は毎日異なりますので、窓口またはシティホン バンキングにてお問い合わせ下さい。 | 預入時点ではなく、預入日の日経平均を用いて決定し、書面で通知します。設定レートは預入日の日経平均から、当行があらかじめ指定する「差額」分だけ安い水準となります。当該「差額」は毎日異なりますので、窓口またはシティホン バンキングにてお問い合わせ下さい。 | |
計算方法 | 満期日2営業日前の日経平均が、預入日の日経平均と比べて同値または下回ると最低利率となりますが、上回ると、その割合に比例して金利が高くなります。ただし「設定レート」と同値またはこれよりも上回ると常に最高利率となり、それ以上高い金利にはなりません。 | 満期日2営業日前の日経平均が、預入日の日経平均と比べて同値または上回ると最低利率となりますが、下回ると、その割合に比例して金利が高くなります。ただし「設定レート」と同値またはこれよりも下回ると常に最高利率となり、それ以上高い金利にはなりません。 |
| 利息に対しては、源泉分離課税(国税15%、地方税5%、合計20%)または総合課税。源泉分離課税の税率は、居住性や税法上の特則などにより上記と異なる場合があります。 | ||
| 本預金については別途当行が定める額の手数料をいただきます。手数料は本預金の申込み時に徴収され、預金の預入後は理由の如何を問わず返金できません。手数料には、別途消費税がかかります。 | ||
| 満期日付けで自動解約のうえ、元金及び税引後利息は、マルチマネー口座の円普通預金に入金されます。 | ||
| 当行国内各支店の窓口およびシティホン バンキング、その他当行の定める方法にて取扱います。 | ||
| 本預金の適用金利は満期日の2営業日前の日経平均に基づいて決定されます。場合によっては、適用金利が0%になることがあります。 | ||
う〜む。「ものは言い様」とはよく言ったもので、まぁ、逆に言うと、これは外資系金融機関の商売の上手さ、センスとでも言えるものかもしれない。この商品は預金に株式のオプション取引を付加することで、株式の値動きにより損益曲線を変化させるシンプルな仕組みものであることが分かる。
>>来週の独り言に続く・・・。
平成13年9月6日の独り言「ウルトラ定期」
「ウルトラ定期」とは、シティバンクが提供する期間6カ月の円定期預金である。100万円から預け入れが可能だ。通常の定期預金と違うところは、預金のスタート時に、6カ月後の日経平均株価が「上昇」するか「下降」するかを予想する点である。
「上昇」を予想した場合、日経平均株価が上昇するほど金利も上がり、予想通りになれば最高で年利10%の金利が適用され、逆に「下降」を予想すると、日経平均株価が下降するほど金利が上がるというものである。
しかも、6カ月後の日経平均株価が予想に反する結果になったとしても、金利はつかないものの預金額は100%保証されるというものである。
これだけ聞くと、今時どうせゼロ金利だし、予想の反対になっても、預金額が1000%保証されるのならば、こんなに良い商品はないと考えてしまうのも仕方が無かろう。しかし、以下の但し書きが附記されている点に注意する必要がある。
* 預金額の2%の申込手数料を別途いただきます。申込手数料には別途消費税がかかります。手数料は本預金の申し込み時に徴収され、預金の作成後は理由の如何を問わず返金できません。
* 金利は税引前であり、利息には一律20%が源泉分離課税されます。
>>明日の独り言に続く・・・。