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平成11年12月30日の独り言「大納会」
今年も大変お世話になりました。大納会を無事終了しました。東京株式マーケットは大納会の今日、年初来高値を更新して取引を終えたようです。グローバルに見ても株式市場が年末に向けて高値を更新し、金利は上昇を続ける展開で、株の勝となった1999年ですが、来る2000年はどんな年になるのでしょうか?
また、来年はいよいよ2000年ですが、無事Y2K問題を乗り越えてマーケットは正常に開くことが出来るでしょうか?HSBCのクレジットカード部門で読み取り機がダウンするということがすでに起こっています。また、ロシアに近いフィンランドでは放射能の体内吸収を防ぐヨード錠剤の売れ行きがすごく、薬局に列が出来ているという話です。
何事も起こらず、2000年がスタートすることをお祈りし、今年の独り言を終了したいと思います。来年も「あるファンドマネージャーの独り言」を宜しくお願いします。
(来年はbondにとっても、いい年になってほしいな〜) tetzu
平成11年12月29日の独り言「 Yoshihide'sレポートUS.comB」
技術革新が米経済の長期的成長速度を促しているとの議論は、実は最近まで、経済的事実(指標)というよりは「イエロー社の奇跡!」みたいな個別企業の成功譚にその論拠を置いていたに過ぎない。
IT投資への傾斜はここ10年ほどかなり高いレベルで推移していたが、生産性の伸びに大きな変化が現われるようになったのはごく最近のことだ。「製造業の耐久設備投資額(investment in producer's durable equipment )」を見てみよう。1960〜90年の間は6%前後で安定した推移を示していたものが、90年代に入り年率12%と大幅な伸びを示している。それでも1996年に至るまで、生産性の伸びに際立った変化と呼べるほどのものは起きなかった。
しかし先月発表された(米商務省)経済統計[修正版]には、過去4年の間に大きな変化が起きていたことを示すレポートが幾つも見られた。修正統計によれば、1970年代〜1995年の間、非農業部門における生産性の伸び率(=労働者1人当り、単位時間当たりの生産高)平均1.75%で、単年度の数字もこの平均値から殆ど乖離することがなかった。ところが1996年以降(の4年間)は平均2.26%に上昇、さらに過去2年では何と2.75%にまで上がっている。
「何か広範囲かつ根源的な変化が起こりつつある」との主張に対しては、著名経済学者の中にも懐疑的な立場を取るものがいたが、今や彼らも「何かが決定的に変わった」と語り始めている。
「生産性の伸びが今まで見たこともない高水準をマークして早や4年が過ぎ、もはやまぐれ(blip)で片付けるには長続きが過ぎる。」と語るのは、マサチューセッツ工科大学ポール・クルーグマン教授。「何か根元的な進歩のようなものが起きているらしい。そしてそいつは(成長率にして)1%程度押し上げる効果を齎(もたら)すと言ってさしつかえなかろう。1%というのは画期的なのだが。」
(先月の修正措置が行われるまで)ハイテク投資は生産性の伸びの算出過程からはのけ者扱いされてきた。今統計結果によってやっと日の目を見たという感じだ。ハイテク投資の(対生産性伸び率)寄与度が認知されるまでにかくも長い時間を要した理由は、これはハイテク一般に言えることだが、企業側でその用途を定めて使いこなすようになるまで相当の日数を費やさねばならぬことが歴史的に証明されているからだ。情報ネットワークの確立に然りだが、生産性の伸びというのも所期の成果が現われるまでにはある程度の時間が必要だ。
「ほら、電話だってそうですよね。他に誰も持ってなかったら大して役に立たないでしょう?」とはこれもマサチューセッツ工科大学の名物教授 ルディガー・ドーンブッシュだ。「(IT向けの)投資やネットワークが数を増すにつれて、技術革新に伴う報酬もうなぎのぼりに増えていったという訳です。」
かつてないほど生産性が高まった米経済は普(あまね)くIT投資の報いに浴しているとの理想絵図はしかし、米経済学会きっての“生産性通”を敵に回している。ノースウェスタン大学の経済学部のロバート・ゴードン教授は、当初の懐疑的立場からは少々修正気味なに、「米経済全般として見た場合、根元的な変化が成長を押し上げているのは事実で、それは統計数値から明らかだ。」としている。だがよくよく見れば、こうした押し上げ効果が全産業に及んでいるとするのは誤りで、たった1つのセクター − つまりハイテク産業 − のみに限定されているのが分かると反論する。
>>>来年1月5日に続く…。
平成11年12月28日の独り言「円債テクニカル・アップデート」
本日、ターゲットとなっていた132.55を引け値で上回った。次の変化日は以前ご案内した通り来年2月3日、節分である。目先のマイナー変化日は不思議なことに12月30日、大納会に当たっており、その時のレジスタンスはピンポイントの133.15がある。これは5月高値からの4×1レジスタンス・ラインとの交点である。
来年1月4日以降、このレジスタンス・ラインを上方にブレイクしてくると、その後は5月高値からの調整フレームの仕上げとなり、最大、ほぼ全戻しの137.10が視野に入る。
これには132.55を上抜けし、サポートされるという“フレーム替え”が起こるかどうかが最大の焦点となるが、本日132.55をおお引けで越えたことから1つ目のポイントはクリアされた。もう一点は133.15を近日中に抜けることが、シグナルとなろう。
節分天井になるか、それともフェイルしてしまうかは1月の国債大量入札シリーズのこなし具合ということであろうが、132.55−137.10の間の節目はひとつしかなく、134.89があるのみで、まずはこれを目標とすることとなろう。
一方、マイナー変化日(12月30日)で高値を抑えられた場合、元のフレーム128.00−132.55に戻ることとなり、その場合の節目は130.23、130.99が観測され、以前ご案内したポイントと変わらずである。
以上、ご案内まで。 tetzu
平成11年12月27日の独り言「ゾロ目」
今日で4営業日連続のゾロ目引けである。これほど続くと、美しい。最近の引け方はよく見ると面白い。最近は10銭刻みのピタリ引けというのが続出していた。過去にはあまり見られなかったことである。
ちなみに過去17営業日のなかでピタリ引けは8営業日に達する(11月以降の10銭刻み引け:131.70、131.30、132.10、131.90、130.80、131.10、131.50、132.00、132.30、131.90、132.30、131.70、132.10)。ほぼ50%の確率である。その中には5営業日連続というのも見られた。この下期に入ってjetさんの予想がピタリ続出しているが、jetさんの金利の方向感、水準感が見事であったことに加えてこの10銭刻み引けが影響したことも要因であろう。
ところが、ここへ来てゾロ目引けが連発しているのである。今日で4営業日連続。10銭刻み引けも5営業日続いたことから、明日もゾロ目引けか?ちなみに11月以降のゾロ目引けの値段は132.11、130.44、131.55、132.22、132.33、131.99、132.22である。今年の大納会の引け値予想もゾロ目の予想をした方が、ピタリの確率は高かったか?う〜む、しまった!私は10銭刻み引けの方に賭けてしまった…。
平成11年12月24日の独り言「 Yoshihide'sレポートUS.comA」
イエロー・キャブ(タクシー)を前身とするゆえにこの名がついたイエロー社は、今年で創業75年。近年はIT分野に多額の投資を行った。最寄りのローカル・ターミナルにドライバーの居場所を知らせる無線システムに始まり、国内貨物の配送状況をトレースするスキャナーまで、こうした投資は会社に数億ドルの節減効果をもたらした。と同時に従業員の生産性 − 従業員1人当りの単位時間生産額で測る − をも増加させた。
しかし同社急送便部門の統括部長 ゲリー・ベッグスに言わせれば、最も重視すべきはこのIT投資が顧客に与えた波及効果だ。
イエロー社のような運輸業で事業刷新が起きると、膨大な情報(の収集ニーズ)が不要なものとなってしまうことから、ひいては全産業に対し経費管理の革命的変化をもたらすのに役立つ。
顧客はネット(=イエロー社のHP)上でクリックしさえすれば、自らが預けた荷物が今どの辺に運ばれているかが目で追えるし、情報は1時間毎に更新される。顧客はこれを活用することで余剰在庫を抱えず、最低限必要な分量のみを手元に留め置くということが可能になる。
「オートメーカーを例に採れば」とベッグス部長。「移動倉庫を提供したみたいなものです。必要な部品・備品を持ってラインまで直接届ける倉庫をね。これで山のような在庫を一掃できるんです。」
これこそ巷間言われる『ニューエコノミー』のからくりだ。米国の経済成長が高止まったまま、(店頭物価の)インフレ圧力を示すこれといった証しもない中、経済学者達はイエロー社で起きているような事例を指して説明付ける。対IT分野への膨大な投資 − デスクトップPCに始まり、インターネットが遂げたバイオ・テクノロジーも真っ青の発展進化ぶりは、10年あるいはそれ以上の長きにわたり続いている − が情報管理に革命を引き起こしたのだと説くのだ。
「これまでの生産過程(製造工程)に於ては、不可知かつ不測の事態に対処するべく相当量の作業(就労時間)が費やされてきた。IT(の進歩)はこれを削減することで、単位時間当たりの労働生産性を増大させているのだ。」とは、アラン・グリーンスパンFRB議長が行った直近のスピーチからの引用だ。つまり彼は、今の米経済なら、かつてない速さで高成長を遂げるにも関らず、一方でインフレ懸念は全く増大しないということもあり得る、と語っているのだ。グリーンスパンはまた、「(最近の技術発展は)20世紀が過去に経験した他の技術革新にも − 凌駕するとまでは行かぬまでも − 比肩し得る大きなうねりだ。」とも語っている。
「度肝を抜くような激変が現実のものとなっている」とは言うものの、果たしてそんな証拠があるのだろうか? 懐疑派の中には、昨今の騒ぎは行き過ぎていると考える者が少なくない。曰く、インターネットを始め他の技術革新の登場がさも重大なものであるが如く喧伝されているが、これは紛れもなく経済の発展段階の1位相として(既に組み込まれているものと)捉えるべきで、決して数クラス上のレベルへ『飛び級』を果たしたというわけではない、と。
「今我々の身の回りで起きつつある(あるいは過去四半世紀に起った)情報技術革命(the information technology revolution)というやつが、過去の同時期に起った変化、例えばジェット機や原子力発電の登場よりも画期的な出来事だと言えるのかどうか、私には自信がない。」と語るのは先のFRB副議長で今はプリンストン大学の経済学部教授を務めるアラン・ブラインダー。
平成11年12月22日の独り言「Yoshihide'sレポートUS.com@」
本年も大変お世話になりました。
2000年も引き続きご指導・ご鞭撻賜りますようお願い申し上 げます。
『Financial Times(12/13)』より
最近ちょっとサボり気味ですが..... .
以上
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New US economy - part 1
FINANCIAL TIMES 13TH Dec.1999
あと数ヶ月もすれば、米国は史上最長の経済成長記録(しかも不断の)を達成することになる。かくも長期にわたりかつこれほどのペースで成長を続ければ、物価はかなりの上昇を見せるのが常だが、これまでのところそんな気配は感じられない。良性インフレの兆候は直近の4年間でますます顕著で、なにしろこの間の成長ペースは、それ以前なら持続可能な許容限度と目されていた数字を遥かに凌いでいる。当初は懐疑的な視線を向けていた向きも今や、米国では『ニュー・エコノミー』の下幾多の構造的変化が起きつつある、と論じて憚らない。
本紙記者ジェラルド・ベ−カーが3回シリーズでお送りする。
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ここは大平原のど真ん中、カンザスシティー。インフォメーション・エイジの熱狂に沸く東西海岸部からは最もかけ離れた場所に位置するこの町だから、20世紀最後期の経済転換の軌跡を追うのにこれほどふさわしくない場所もあるまい。
西を目指す開拓者達の出発地点ともなったこの町はそれゆえに、『取り残された辺ぴな所』みたいな扱いに甘んじてきた。カンサンス(カンサス野郎)はこれを少々自虐的な地元ジョークで言い飛ばす。
「創造性やイマジネーションに長けた連中は皆ぃーんなカリフォルニアに行って、あっちで居着いちまってよぅ。意気地のねえやつらばっかりがここに残ったっちゅうわけだぁ!」
この街が持つ環状道路と鉄道網の分岐点としての役割が、なにかしら『廃れかかった』イメージを喚起しているところもある。ネットワークが大活躍するこの時代、トラックや貨車の群れは古色蒼然たる(a quaint throwback)趣を呈している。しかし運輸セクターのような平凡な産業分野 − これこそカンサス・シティーが文字通り『要(on the map)』となっている分野なのだが − でさえ、ここ数年米経済の高度成長を後押ししている革新の波に洗われ続けてきたし、その兆候は確かに偏在している。
国内有数の巨大陸運業、イエロー貨物社の発送センター。猫背気味にオフィスのコンピュータ画面に向かっているのはスコット・オズボーンだ。何やら双六ゲームに興じてでもいるかのように、数字やポインターを動かしている。
イエロー社がプリンストン大に委託して作らせたソフト“Sysnet”は、現在(いま)この時に、セントルイス→シカゴ間を巨大貨物を積んで運ぶトラック・ドライバーが不足しているという状況をオズボーンに告げているところだ。幸い“Sysnet”のデータは、ナッシュビルでこれと全く逆の問題(ドライバー過剰 = 積み荷不足)が起きていることを告げていた。そこでオズボーンはマウスをクリック、ドライバー供給過多のナッシュビルから供給不足のセントルイスへと人を配置転換したのだった。
「“Sysnet”のなかった数年前だったら、運行管理表やデータを何遍もめくりながらめくら滅法で情報を掻き集めないと、(不足地域に充てがうべき)人員が何処に居るのか掴めませんでした。」とオズボーン。「今はたったの数秒ですよ。」