< real time >
2001年12月31日〜2002年1月11日
先週(12/24−12/28)の動き
注:10年最長期国債の引け値は17:00現在のものです。
また、先物は2002年3月限で表示しています。
為替・US T-NOTE10Y終値は日経新聞土曜日表示の引け値とします。また、為替・US
T-NOTE10Yの週間高安は終値ベースです。
先週の相場動向
<円債>:反落。
週初となった火曜日は海外勢が休暇ということもあり、歴史的な低商いとなった。木曜日発表の11月鉱工業生産指数速報は前月比▲1.8%、製造工業生産予測指数は12月が前月比+2.1%、来年1月は同+0.4%など良い数字ではないにも関わらず売り込まれ安値引けとなった。テクニカルは大納会を前に短期指標が陰転した。
大納会に発表となった11月の完全失業率(季節調整値)は5.5%。有効求人倍率(季節調整値)も0.53倍と前月比0.02ポイント低下した。また、11月のサラリーマン世帯の家計調査前年同月比3・6%増加した。一方、12月の東京都区部の消費者物価指数は前年同月比で▲1.0%となり、デフレ感は相変らず強い。しかし、テクニカルから下値を試す展開となりポジション調整は売りが優勢となって越年した。
<外債>:米債はほぼ横這いも欧州債は金利上昇継続。
米国債:先週引値5.09%(+0.02%)
週初は売りが優勢でテクニカル的には戻り売り圧力の強い中、下値を試す展開が示唆され、ショートに分があると思われたが、切返す展開。上昇するかと思われたら、反落するというような典型的な薄商いの中でのトレードとなった。
欧州債:先週の引値4.99% (+0.11%)
欧州債は商いの薄い中、先週も売りが継続した。今年は31日の取引が無く28日が年末の商いとなったが、年明けの長期債入札を意識した様子で、ドイツ10年国債は重要なテクニカル・ポイントである5.0%で月末の取引を終えた。米独スプレッドも引続き縮小した。
<為替>:今週もドル/円はドル高。ユーロ/ドルはドル高。(ドル>ユーロ>円)
<先週末引値・ドル/円:131.05−15>
週初は日本の通貨当局が一段の円安を容認しているとの観測を手がかりに円売りが進んだ。平沼経済産業相が「1$=135円くらいが限度」などと急速な円安に警戒感を示したが、マーケットは意に介さなかった。
水曜日には黒田財務官が日経とのインタビューで円安を容認する考えを示したことが伝わり円安が進んだ。ただ、韓国外交通商相が懸念を表明したように、アジアでの摩擦が次第に高まってきつつある様だ。
週末のドル円は流石に一休みとなりオーバー・ウィークした。
<先週末引値・ドル/ユーロ:0.8840>
週初、ユーロは急落。アルゼンチンが公的債務の一時支払い停止を宣言したことで欧州系銀行の影響が大きいとの見方からユーロ売りが優勢となっているとの解釈が多かった。テクニカルも大幅悪化。
週央には一部欧州投資家の外債インデックスを、国債インデックスから社債等を含むインデックスへの変更したことによりユーロ売り/ドル買いのフローが起こっているとの話も出ていた。
売りが一巡したあとは週末に向けてユーロは小戻しして引けた。
先週の予想結果 JGB先物 為替$/¥ US T-NOTE10Y
ひろし氏 139.30 128.40 4.99
GEN氏 138.40(当たり)131.50(当たり) 5.05
Noripee氏
JET氏 139.30 131.60 5.22
KENさん 138.90 129.40 5.06
M氏
二等兵さん 138.51 129.50 5.09(ピタリ)
hirakunさん 140.22 126.25 5.00
Sさん 139.22 132.11 5.19
巨人ファンさん 138.50 132.00 4.96
私 139.28 130.10 5.35
<結果 : 138.22 131.05−15 5.09% >
*円債は最も弱気のGENさんが2001年最後の星をゲット。
*為替も微妙な穴を突いてGENさんが☆をゲットです。おめでとうございます。
*米債も微妙なところをピタリで決めた二等兵さんが☆☆を獲得して年末を締めくく
られました。やったね!
*今年最初の引け値予想は来週末(1月11日)の予想から開始致します。それでは本年も宜しくお願い申し上げます。
今週の予想
************************************
先週も、2週連続でここ数ヶ月ストップさせていた<real time>での発表を行なってみましたが、やっぱり、一週間遅れでの発表よりは、こちらの方が良いですよネ〜。検討してみます。
************************************
<円債=債券先物中心限月(2002年3月限) :137円58銭〜139円28銭
現物10年近傍銘柄(#235):1.450%〜1.250%>
年末はポジション・ニュートラルで越えることとなった。テクニカル的には、短期指標が大納会前に陰転しているが、中期指標は買い支持であることから押し目買い圧力の強い中、下値を試す展開が示唆されている。したがって、期待の高かった限月間窓埋めについてはフェールしたと考えた方が理にかなう。
また、先週の金融政策決定、国債発行計画発表により、不透明感がマーケットから消えたことは事実であるが、マーケットは良い材料を織り込んでしまったとも言える。また、足下の円安が円債マーケットに全く影響を与えていないことも逆に気にかかるところでもある。
また、テクニカル的な日柄としては1月11日に重要な変化日を迎えることとなるので注意したい。
パッシブファンドのエクステンションが終了した後には、ひと月に2度ある10年国債の入札も気にかかろう。特に、銀行の国債保有高については期末を控え減少が予想され、意外に売り材料も多い。
(追記:1月6日)大発会で急落しておりテクニカルはコンファームには至ってないものの陰転している。目先の下値は上記の127.58であるものの、もっと重要なサポートが127.29であり、注意したい。詳細は11月16日の「JGBテクニカル・アップデート」を御参照。
<外国債券= US T-BOND10Y:5.03%〜5.35%>
年末年始のマーケットは日本人は正月休暇に突入しているが、外国勢はクリスマス休暇明けで、参加者が帰ってくる。特に、決算期末を越えバランスキャンセルを終えたトレーダー達は真剣に獲物探しを開始しよう。従って、1月2日以降についてはトレーダーはポジションが軽くロングでもショートでもどちらでも動いてこよう。
一方、投資家はクリスマス前後のクライアント・サーベイを見ると、ショート不在の様子である。そのため、インデックス・インベスターの年末エクステンションを終えた後の年初については売りから入ってくることが見込まれる。それを受け止められるだけのファンダメンタルズであるかどうかが当然ながらポイントとなる。
年末にはシカゴ・NYをはじめとするPMIの発表があり、年明け2日にはISM(今月からNAPMの呼称が変わったもの)製造業・4日には非製造業ISM、雇用統計の発表があり、ファンダメンタルズの確認は怠れない。
また、年末に向けて演じられたマーケットの悲観の底からのリカバリーが経済のダイレクションの変化を表現しているのかどうかにも焦点が当たることとなる。年初は株式市場に資金流入が起こりやすいが、年末までに既に流入額は大きく上昇しており、それにも関わらず更なる株式市場の上昇が起こるとするならば債券市場は警戒感を示すこととなろう。その場合は債券マーケットはレンジとして捉えるのではなく、トレンドとして捉えた方が良いということである。
テクニカル的には短期指標が買い支持ながらも、引続き中期指標は売り支持であり、戻り売り圧力の強い中、上値を試す展開が想定されている。
(欧州債:4.75−5.20)
欧州債は米債よりもテクニカルが悪化しており、戻り売り圧力の強い中、下値を試す展開が予想される。米国債マーケットとは違い、本邦都市銀行のロングポジションが少ないこと、及びモゲージ・トレーダーのヘッジ売りが相場のボラティリティを上昇させないものの、どうしても買わなければならない人とどうしても売らなければならない人の数を比べると、どうしても買わなければならない人の数の方が少ないと見るべきだ。
特に欧州債は年初に長期債入札が続くことから毎年1月に相場が崩れるアノマリーがあり、ショート・ポジションを維持したいところである。
但し、独国債10年の金利チャートについては重要なサポートラインが5.0%のところに観測され、このサポートは2000年からの金利低下トレンドをサポートするもののみならず、94年からの金利低下トレンドをサポートするものでもあることから注意が必要である。これをサポートすれば欧州債は年初の入札を乗り切ればラリーすることが期待できる。しかし、逆にダウンブレイクをコンファームしたときには、相当の金利上昇も覚悟する必要があろう。
イールドカーブ上では先に売られた5年よりも10年の方にリスクがあり、特に上記サポートを切れた場合には5年−10年スプレッドがスティープに向かうと考えられるので注意。
(ドル/円・見通し:128.55〜132.40)
ドル/円については以前より指摘のとおり、@ドルの急落を避け、流動性の供給もほしいという米国と、Aデフレを回避し、景気下支えを円安で行いたいとする日本の両国の利害が一致しているという背景があり、動き出すと軽い可能性もある。しかも、現段階は一歩進んで、ドル/円の介入は日米の利害ではなく主要通貨全体への貢献という位置づけになっていると考えられ、ドル円は中期的には引続き円安傾向が継続すると見込んでいる。
足下、特に日本国内の信用リスク懸念は増幅してきており、円安が進み易い環境は整っている。デフレも深刻であり、先週の日銀金融政策決定会合では、日銀による外国債購入について何も決断がなされなかったものの引続きマーケットの期待は続こう。「噂で買って」の時間がより長くなったとも言える。
テクニカルも引続き短期指標・中期指標共に買い支持であり、一段の上値が期待出来よう。また、先週も指摘のとおり7月高値を抜けたことから9月20日の安値を起点とする上昇波に変化しており、更に4月の高値も抜けていることから円安トレンドが弾みをつけて継続することが予想される。
今フレームの最大波は134.70が予測され、目先のレジスタンスは引続き132.40である。
(ユーロ/ドル・見通し:0.8820−0.9277)
先先週末のプライス・アクションには大いに参ったが、先週は何とか危機的状況を脱した様な雰囲気だ。先週にもコメントしたが、「マーケットが薄い中でドタバタすることはコストをかけることとなるので慎重になることをお奨めしたい」。余計な耐え難いポジション量は軽減することをお奨めするが、今一つテクニカル以外に売りのロジックが立てずらいからである。
基本的には通貨の国際協調に変化は無いと考えており、中期的にユーロはパリティを目指す方向を予想している。 グローバルな通貨協調体制の中では秩序あるドル高の是正が進められることが考えられる。9月11日の同時テロ以降一旦止められていた、ドル高是正が金融マーケットの落ち着きで再開されることが考えられよう。ドル安は米国のリカバリーに重要な要素の一つなのである。
また、ドルに対して円安が進んでいることから、ユーロがドルに対して強含んでもドル・インデックスが暴落することが無く通貨当局も受け入れ易い。逆に言うと円安が進めばユーロの上値も高くなることが期待出来る。但し、これは諸刃の剣であり、クロス円での急上昇からクロスでのレジスタンスにぶつかる度に利食い売りの洗礼を受けることとなろう。これはクロス円のボラティリティを上げ、ドル/ユーロでもノイズを出すこととなるので腰を入れた投資マインドが必要となろう。
通貨ユーロの流通が来週から始まるが、99年のユーロ導入時のような期待感が強く無い分、案外と強いユーロが見られるかもしれない。
(追記:1月6日)年末年始のユーロのリカバリーには驚かされた。スウェーデン・クローナの逆襲も凄い。ポンドを含めて欧州通貨の優位が見られており、ユーロ優位と考えて良かろう。テクニカルも改善しており、上値トライが続くと考えられるが、以前からコメントの通り0.9050には非常に強いレジスタンスがあることから、一旦売りで臨むのも良いか。但し、上抜けがコンファームされた場合には直ぐにロングのリメイクを行なうくらいの軽いステップが必要と考える。
今週の予想 JGB先物 為替$/¥ US T-NOTE10Y
ひろし氏
GEN氏
Noripee氏
JET氏
KENさん
M氏
二等兵さん
hirakunさん
Sさん
巨人ファンさん
私 137.58 130.10 5.20
今週の指標発表予定
1月2日(水) <米> ISM (12月)
<欧> PMI(12月)
<英> CIPS製造業指数(12月)
3日(木)<米> 新規失業保険申請件数、建設支出(11月)
<英> ネーションワイド住宅価格指数(12月)
<仏> 消費者信頼感指数(12月) 、ECB理事会
4日(金) <米> 雇用統計(11月)、ISM非製造業(12月)
7日(月)<英> RBC小売調査 (12月)
8日(火) <米> 製造業受注、消費者信用(11月)
<欧> 小売売上(10月)、生産者物価指数(11月)、企業信頼感、消費者信頼感(12月)
9日(水)<独> 小売売上(11月)、 雇用統計(12月)
<英> BOE政策委員会〜10日まで
10日(木) <米> 新規失業保険申請件数、卸売り売上(11月)、輸出入価格 (12月)
<欧> GDP改定値(3Q)
<独> IP(11月)
<スペイン> IP(11月)
11日(金)<仏> GDP確定値(3Q)
<米> PPI(12月)
<スペイン> CPI(12月)