てつさんのハト観察日記 <1月1日のハト>

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 「お正月は明け方まで雪が降るでしょう」
という天気予報だったから、道路が濡れているのを見て溶けた雪かと思っていたんだ。
目を凝らしてみたら、霧雨が降ってるじゃない。

その、向こう。
ベランダから見える、真正面の電線にハトが一羽。
こちらを向いて止まっている。
固まるでもなく、動くでもなく。

うん、た。うん、た。

たぶん大股で。
体を揺らしてハトが右のほうに行く。

 ×

 ぱたたっ!

あぁ残念。
てっきり、電線を離れてどこかへ行くのだと思いきや。
隣の電線に飛び移っただけだ。

首を伸ばして覗いてみたらメスがいた。
(あ、なるほどね。)
たぶん、先ほど体を揺らして右のほうへ行ったのも彼女のほうににじり寄るためだったのだ。

ぷらりん、ぷらりん。。

さっきハトが飛び移ったせいで電線がゆれている。
飛び移ってきたハトが、なんだか申し訳なさそうに揺れに耐えている。

ぷらりん、ぷらりん。。

先にいたメスも揺れに耐えている。
なんだか迷惑そう。

かすかにメスのほうが遠のいた。
目に見えないくらい、小刻みなステップで。

後からきたハト、固まる。
言葉にならない、けど、感じるキョヒのオーラ。。。

 ×××

ぱたたたたっ!
とうとうメスが飛び立ってしまった。
彼は必死で、後を追う。

バタバタとせわしなく羽ばたいている。
一方で逃げる方は優雅なものだ。
ぱた〜り、ぱた〜り、ゆるやかに羽ばたいている。

 ×

…ゆん、わん。
  ゆん、わん。

彼らが留っていた電線が、波のように、揺れている。

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Last Upadte 2003/ 1/ 1